F6Bカプチーノ取材 第二回目
 今回の取材は前回の取材よりも忙しい状態にありました。

取材前日に、急ぎの仕事で慌てていたことが原因です。

それに、完全に熱中症になるくらいの異常的な暑さ。

子供の頃に感じた暑さとはちがう悲劇的な暑さです。

ここ数年、異常気象を体で直接感じられるようになって、いつまでクルマに触っていられるのだろうかと

心配になってきたりしていました。

外気温は30度は完全に越えています。

この暑さで実際、取材になるのでしょうか。

できないと思います。

今回の取材は、家族の手助けもあって僕は見ているだけで済みましたが、何かしっくり来ない感じでした。

カメラマンさんも、到着しましたが・・・集合時間も守らなかったし。最近の取材って遅刻しても平気なのでしょうか?

クルマもですが人間を取材するのですから、少しはモラルを守った方がよいでしょう。

  何故僕が後始末?

主役は、クルマと製作者である僕のはず。

やはり、カメラマンが遅刻してきたという、最初の入り口からNGだったということです。

人間としてのモラル回復のために動いたという感じでしたよ。

しかも、写真一枚撮るのに人間の裏側まで撮れる人ではなかったですから。

プロ、もしくはそれを職業にしている人間「カメラマン」というのは人の裏側まで覗けるものでないと務まらないものです

かなり、ギクシャクした取材であったことは間違いありません。

掲載紙の写真に全て現れています。困ったものです。

撮影も上手くはなかったし、タイヤに光沢剤を塗布するよう指示されたのには参りました

普通、タイヤに悪影響を及ぼすものは塗布しては、ね。

とりあえず、取材は進みます。編集者とカメラマンとの相性もあるのだろうと思ってみていました。

  暑さはピークに

前回の取材の時に、ある程度まで情報は掲載されていたので今回はどうするのか予測できずにいました。

というか、何を目的に企画、掲載するかというのは編集部がある程度決定してから動くものだと思います

が、企画の意図するところがはっきりしないため、迷いに迷った感じでした。

前回取材の際、誌面上で見えたことがそのまま今回の取材で多くを語らずに

取材者の意図はまったくと言ってよいほど感じられなかった。というのが本音です。

ネット時代に無理に合わせようとしたところが見え隠れすることも確かです。

一言でいえば、取材者の考え方が現行に合っていなかった。それだけです。

さて、今回はオイルパンを改修して信頼性を上げたものを中心に紹介すればよいかと思っていました。

H32Aは世の中で売れなかった車で、お買いものおばちゃんクルマの不作。

4発ダンガンは、全くもって売れずに存在そのものが「ミツビシ」

取材になるものなのだろうかと取材を受ける側として不安になった部分です。

法律にもあるように、取材の自由でありながら、実際はプライバシーの侵害にあたる質問が多く

答えたくてもよいものも数多くありました。これには呆れた。

こんなことを考えつつ、暑さに耐えておりました。

機械ネタはたくさんありますが、K-スペのテキトー度合がモロに出た取材だったということは言うまでもありません。

  氷をもってしても・・・

今回は2台分の取材ですので、情報量は物凄いことになります。

どこをどのように繕って書いていくのか、編集者の腕の見せ所

結果、不発。。

暑さで頭がおかしくなってきました。

完全にオーバーヒート気味です。

倒れそう。

氷をもってしても、暑さに勝てない

どうすればいいのやら・・・

完全に地球温暖化は進んでいるということでしょう。

日陰で休憩しながら、まったり取材は進みます。

何故、夏になると暑いのか?それは、人間の生き方が熱すぎるのかも(かっこ悪いかも)

全体的に人間の体温、上がってるんでしょうね

今の世の中。

暑い中ですと、溶接は大変ですよね?

大変ですよ、だけど作らなくては走れませんよ

なんて、話しをしつつ、写真撮影も順調に進みました。

  後からの報告

田舎ゆえの環境からか、いろいろな人が取材風景を見ていたので

あそこで取材か何かしているみたいだ。と噂になりました。

取材時やはりそうなるな。と予測していました。結果恥ずかしい状況下での取材となってしまいました。

やはりカメラが好きになれない。

虫は嫌いですが、クルマたちの面倒を見れるというステージが用意されています。

それだけでもうれしいのですが、精神的な干渉が強いのは、田舎も都会も同じことです。

クルマがなければ生活できない地域ですので、それに合わせて生きていくことを望んでするだけです。

僕が、町の中にある店で買い物している時にそういえば、あそこで取材していましたよね?なんて言われた時は

さすが田舎だ!と思いました。

どこから、情報が漏れるかなんて考えても無駄なだけです。

  F6Bカプチーノの改良秘話

エンジン搭載術の中で、一番大変な部分の部品つくりの方法についてレクチャーしてみました

人それぞれ意見はあるでしょうが、ものづくりの世界の一部を話してみました。

現在の業界の体質、自動車のこれからも含めて。

ノーマルカプチーノの温度管理はどうしても普通の人にはできません。

僕もその一人かもしれませんので、エンジンの放熱について改良を施してあります。

その一つはオイルクーラーです。

もともと装着されているオイルクーラーはエンジン搭載時に使うことはできません

装着スペースが確保できれば、純正クーラーそのものを再利用したいですが搭載位置から寸法を出した場合

純正部品は使えない構造になります。

そこで外部流用となるのですが、今度は設置する場所にストレスがかかってきます。

ということで改良するわけですが、考え方を一新するとスペース確保が可能でして

油音、水温を安定化することが可能になっています。

僕が何を言いたいのかは、多分分ってもらえるのではないでしょうか。

温度=カプチーノには大変重要なファクターです。

空気抵抗が低い車体に、ラジエターにどのように空気を当てて、放熱していくか

銅ラジエター系でも手法を用いればどのようなものでも高性能化可能なのです。

こんな話しも、取材陣に話してみました。

雑誌による紹介によるものは、悪い部分は伝えない体質があります、これについては間違っていると思います。

映像主体になった場合はさらにその部分が露呈しやすい。

良いことも悪いことも読者に伝えないと、生活に密接している折角のクルマが生きないのではないか?と思っています。

掲載後、自分自身が写っている写真のデータを何かしらの記念として欲しいと要請約束していたのですが、編集はそんな約束すらすっかり忘れていたし、いざ大したことのないデータをCDに焼いて送ってきたら、今度は著作権で一般公開してはならない、なんて走り書きが追加されている。

なんすか?この上から目線の対応。どう考えても「掲載してやってるから許せや」的に聞こえてきてむかっ腹が立つよ。

ここで言わせてもらうが、著作権というのは発生源ってどこよ?

その原資ってどこにあるのよ?バカで理解できないんじゃないのかな?

発生源、情報の原資は私そのものが持っているのですが、何をそんなにびくびくしているのですか?

肖像権何ていう言葉も浮かんできますがね。

色々とK-スペに言いたいことは山ほどある。

時間に遅刻したり、数千万に近い車で取材に来たり、お土産目的程度で仕事されては困るのですよ。

関係者だけに分かるこの言葉、しっかり受け取れよ。

私の所有物を公開するわけですからね?私が言わんとしていること理解できていますか?

仮にスズキカプチーノの著作権は別にあるとして、エンジン違うの?じゃ次は?となるとかなりウヤムヤになり、法律や権利関係と解釈が複雑になって、しまいにゃ上から目線の対応でごまかそうとする(太田、貴方です)

最近はK-スペそのものも買うこともなく。理由は内容に飽きたから。

編集者の文章の書き方、回し方の下手さにこの会社、出版社「終わってる」と思って今を生きております。中途半端なんですわ。見ていて。

以前はもっと元気があったし、内容も面白かった。普通車に対抗心むき出しだったが、今はな〜んにも面白くない。

見えてくるのはとても美しい「ガワ」だけですし。

昔は個人情報なんてほぼ皆無、ナンバー処理もしないしテキトーな情報操作もあったし、上手に書けていた時代はとうの昔に終わっていたのでしょう。文書品質劣化も甚だしいと思っていました。

今もそう。面白おかしく、がキーワードで本物の車好きに必要大切な情報がごっそり抜け落ちている。

これじゃ、流行らないよ。

また、依頼があっても断るだろう。人に物ごとを頼むときは、心、言葉で丁寧に話せ。そういうことが抜けてる。

相変わらず、Kスぺは取材能力が低い。コストのことばかり考えてよいものを作ろうとは思えない。

大分この編集部とは付き合いがあったが、離れてから大分経つ。嫌なものは嫌。

やはり最初の質問から失礼だったからさ。

別にいいだろ。俺がどんな仕事をしているのか。なんて。

その一件があったから、金輪際Kスペも買わないし、書店でもスルーするようにしている。

独自路線でF6Bカプチーノに携わった方が良いと考えて無視するようになった。

F6Bカプチーノから、聞こえてくるのよ。趣味の悪い人間は放っておいた方が良いと。

お前はこう答える。俺は君がいい。と。別に何かに紹介されるのを目的とはしていないと。

俺は、お前とトコトン、最後まで付き合うと決めてエンジンに手を入れた。そして車体全体に手を入れてずっと維持していくと決めた。出会ったその時から決めていた。

それに対して君自身が応えてくれているから今も俺は君の隣に居続ける。

俺と君とはセットだから。一生な。俺の体、精神が続く限り付き合う。俺の技術、技能が枯渇しても付き合う。そういうことさ。

俺が君を壊さない限り、ずっとこの関係は続く。実験台に載せることもない。

無理しても壊れないように作ってあるからさ。
EA21RカプチーノF6B搭載への道トップページへ

EA21RカプチーノF6B搭載への道 

−F6Bカプチーノ製作記−
K−スペ取材第弐弾