Standing On The Shoulder Of Giants OASIS

 「進化したゾ。」というのが、この作品を一聴しての素直な感想である。オアシスといえば、今や押しも押されぬNO1ブリティッシュバンドとして、名実ともに認められているが、ノエル、リアムのギャラガー兄弟のキャラクターだけで持っていた部分が強く、他のメンバーについては、コトバは悪いがバックバンド的な認識がされていたという所もあった。しかし、今回二人のメンバーチェンジによって、オリジナルメンバーのギャラガー兄弟、アランにも好影響を与えている事は一曲目のインストからそのヴァイブを感じることが出来る。天才ノエルのソングライティングは、依然色あせることなく、前作「Be Here Now」では「曲がつまらなくなった」と言われることもあったが、彼らの曲というのは元々かなり実験色が強く、大ブレイクした「(What's The Story)Morning Glory?」では、ビートルズにもとてもわかりやすいポピュラーな曲の過程があるのと同様で、彼らもまたビートルズと同様進化し続けているのであろう。人によっては、ビートルズ的なモノを求めたり、また批判の対象としたりすることもあるのかもしれないが、彼らは一口にビートルズ的ということではくくることもできないと思う。伝統的なブリティッシュロックの正統な後継者としての存在であり、ストーンズ、ピストルズ、ストーンローゼス等、その歴史がロックの歴史であるような偉大なるイギリスのロックそのものであるのかもしれない。時代の移り目に、彼らがそのような作品を提示し、自らの存在を明確に示した(タイトルもそれを意味するのかもしれない)事は、かなり興味深いことである。(Nob)


BATTLE OF LOS ANGELS RAGE AGAINST THE MACHINE

 「テメェがレイジのレビューすんな!!コノヤロー!」という罵声が飛ぶのは百も承知!!じゃが、レビューさせてもらうぜ、クソ野郎共!うぉうおうおうおうおうおおお(叫!!)!いいかオマエら良く聞けー(新日小島風で)!オマエ等、何のために生きてるんじゃぁー。自分の為かぁ?恋人の為かぁ?「今が楽しけりゃいいじゃん。」だぁぁあぁぁあぁぁ??ふふふふざざざけんんあっっっっなぁぁぁー!「今」って何だぁぁ?オマエ等「今」を知ってるのかぁぁぁ?トム・モレロは言ってるぜ。「レイジというバンドが今程意義がある時代はない。なぜなら、みんなが無関心や無感動でいられない時代になったから。」と言ってるぜぇぇぇ!!広末がレイジを聴いてる?グレイもレイジを好き?そんなことは関係ない!!グルーブ感満載でかっこいい??そうだ、確かにかっこいい。このアルバムはそんじょそこらの者じゃ作れねーほどかっこいい。2ndもかっこいいが此奴も負けねーほどカッコイイ。でもな。そうじゃねーんだぁぁぁあぁ。歌詞を読め!!対訳じゃねえ。英語の歌詞を読め!!なにぃ?えいごがわからねぇだぁ?辞書を引け!そして鉛筆(シャープペン不可)なめながら理解しろぉぉ!メッセージだ!!トムのメッセージを聞け!そして、聴いたあとは目を向けろ、ニュースを見ろ!新聞を読め!そして、考えろ!「今」がこれでいいのかを!!(聴取後五分経過)(nob/時空旅行家)


OH MY GOD」GUNS'N ROSES

 待望のニューシングルだと思ったら、SLASHはいないはダフまで消えてるはで、アクセルのソロプロジェクトになってました。一時期、ナインインチネイルズのトレント・レズナーとプロジェクトをやってるっていう噂だったんで、「じゃぁそれっぽい曲かな?」って期待しないでいたのですが、結局、曲風は違ったものの期待はしないで正解だったようです。アクセルのオフィシャルのコメントでは「元メンバーのダフ・マッケイガンと元雇用者(爆)のマット・ソーラムがレコーディングをする価値が無いと判断したため・・・」とあったようですが、それもその通り、映画「END OF DAYS」のサントラで大々的に宣伝されているのを見てこっちが恥ずかしくなるほど「END OF DAYS」に「OH MY GOD!」って感じです。音的には辛うじてロックはしてるのですが、アクセルのあの折角のヘビ声にエフェクト掛けまくって魅力半減。昔のガンズのヤバさもどこへ行ってしまったんでしょう。Buckcherryとかもいい感じな今の米のロックシーンでは昔のガンズが(もちろん進化した状態での)受け入れられる土壌はできてると思うんですがねぇ。まぁ、少なくともガンズを聴いてみたい人はとりあえず「Appetite for destruction」から聴くべきでしょう。ガンズといえば、LAGUNSのトレイシー・ガンズがプロデュースした、その「Appetite 〜」のカバーアルバムも無惨だったなぁ。ビックビート風味がダメだってことじゃないんです。プロディジーにもFATBOYSLIMにも、曲毎にちゃんとした個性があるでしょう?全曲同じアレンジをしてもダメですよぉー。トレイシーさん!ガンズを愛してるからこそ厳しい意見になってしまいました。こうなったらアクセル抜きで再結成してくれるのを願うしかないのかなぁ?(nob/時空旅行家)「ガンズのライブアルバム11/29発売!待望の新作は来年初頭か?」


METROPOLIS PT.2: SCENES FROM A MEMORY」 DREAM THEATER

 かの伊藤政則氏が「完璧」だと断言したドリームシアターの新作です。CDの限界ともいえる77分12秒!の中に大きく分けて二曲しか入ってない、大コンセプトアルバム。John Petrucci、Mike PortnoyのサイドプロジェクトであるLiquid TensionのキーボードJordan Rudesが加入しただけあって、その音には似てます。下のクイーンズライチのアルバムと比べられそうですが、クイーンズライチの音が未来的な無機質な雰囲気を持っているのに対し、本作はどちらかというと恐るべきテクニックの中にも柔らかさを感じます。また名作「IMAGES&WORDS」の「METOROPORIS」のPT2というだけあって、そのフレーズも77分の中の随所に登場し、セッション的につくりあげていったであろう曲構成では現在のメタル界では彼らにしかできないでしょう。曲が長すぎて全体的な構成がつかみにくいというところもありますが、これは私の聞き込みが足りないのか、彼らはそれをもねらっているのか?映画的な構成を期待していると余りに難解すぎるのではないかというところでしょうか?アメリカ映画を見に行ったら、実はちょっと前のイギリス映画(トレスポ以前)だったという感覚でしょうか?でも、いいアルバムであることには間違いありません。もうちょっと聴き込んで再度レビューします。(nob/時空旅行家)


Oparation Mindcrime」 QUEENSRYCHE

 「最近、CD買ってないなぁー。」っていいわけが立たないのは分かってます。ということで、随分と古いアルバムを持ってきました。まぁ、このコーナーは新作レヴューではないので、いいって事にしましょう。本作は、何故か新作「Q2K」ではクイーンズライクになってしまったクイーンズライチの名作です。ロックアルバムのコンセプトアルバムということはありますが、ものすごく映像的なロックです。これを聴いて、私の目の前にどんな映像が現れたか・・・。これは、おそらく人それぞれだと思います。各人の生きてきた世界によって異なる映像が生まれる。また、そのときの場所、心理的状態によっても映像が変わっていく。これは音楽としての醍醐味であると思います。「Video Crime」というビデオも出てますが、それを見なくても、また、英語の詞がわからず、只聴くだけでも、目の前に映像が現れてきます。特別なファンでなければ、見ない方がいいのでしょうか?一曲欠けても成り立たないアルバムなのに、一曲でも成り立つという凄いアルバムでもあります。ハードロックファンでなくても、一度は聴いてみてはいかがでしょうか?(nob/時空旅行家) 


HOME WORK」 DAFT PUNK

 フランスのブレイクビーツ野郎共のスマッシュヒットアルバム。本作は、「映像的」もしくは「空間的」ということを考えると、多様な空間性や拡がりを持った音ではないのかもしれないが、曲構成やSEを効果的に組み合わせていくことで、ある一種の空間性が生まれる。スカジャンにキャップで、日本で言えば、ビックリマンシールを集めているようヤツが、おもちゃ箱をひっくり返したような部屋でレコードを回してスクラッチに励む様子が出てくる。彼が気分で目に付いたものをテーマに皿を回していくような構成は、DAFT PUNK自身であるのではないだろうか?そして、その様子を彼ら自身が音だけで再現するというコンセプトを持っているという時点で、本作はある意味コンセプトアルバムであるといえる。多様な映像感覚は想起できないが、一定の映像をモチーフにしているという快作であると思う。 (nob/時空旅行家)