Eudora ART Series ENIGMA / http://www.kuni.co.jp/eudoraart/enigma/index1.html
「メールソフト」。あなたはそこからどういうイメージを持つか。「Outlook Express」(以下OE)「Netscape Messeger 」「Eudora」などの、高機能メールソフトか?それとも、「PostPet」(以下ポスペ)のような、エンターテインメント性あふれるメールソフトか?ここに、紹介するメールソフトはその両方に属さない(または属する)ソフトである。まず、本ソフトはEudoraの機能は全て持っているため、ポスペの様に機能の制限は存在しない。ポスペは添付書類を認めない、HTMLを受け付けないということで、「ポスペ専用のアドレス」という言葉が使われるほど、本来の「メールソフト」という機能を十分にみたしてないということから、「お遊び」としての「ゲーム性」はあっても、それを標準メールとして使うということは出来なかった。さらに、見た目重視のメールソフトである。OEをマックユーザーが使いたがらないのは「マイクロソフト社の製品」というのもあるのかもしれなが、それ以上に「インターフェースのつまらなさ」であるとおもう。単純にインターフェースを工夫することで、ここまでのものが出来るのである。もちろん「無用のもの」も多い。でも「ただ使いやすけりゃいい」というのは、これからのネット社会を考えたときにつまらなさすぎないだろうか?
このシリーズは四つあり、四編のストーリーがあるらしい。本作(富田勉作)はナチスドイツの開発したという「気送郵便」をイメージしている。「初めてのメールソフトデザイン」としてはしょうがないのかもしれないが、洗練されているとはいいがたい。ある意味、B級テイストでいいという見方もあるが、B級映画の続編は最悪であるのと同様、この調子で「二弾、三弾・・・」といかれると、辛いかもしれない。ポストモダン的なテイストは、「ブレードランナー」のような、アナログサイバーテイストを感じさせるところもある(しかし、殆どがゲームデザインっぽい。早くも「最悪映画No1」との呼び声たかい「WildWildWest」にもこんなのなかったっけ?)。これはこれとして独立して、次には全く違ったテイストのデザインでないとキツイ。このままでは、ゲームグラフィックに近いのかもしれず、そう考えると、ポスペを上回ることは出来ないかもしれない。「ART Series」というからには、「単純にかっこいい」だけで、いいのだが・・・。
「インターフェースデザイン」という面では画期的であり、衝撃的でもある。おそらく勝負を打って出たであろう「Eudora」を救うという使命を持っているのなら、ゲーム性をそこまで押し出さずにいった方がいいのかもしれない・・・。(このままでは「男用ポストペット」どまりである。筆者的にはそれでもいいのだが。)
最後に、このソフトがマック専用であるというところには意味があると思う。5000円弱払って、カッコよっさを買うか(買いたいか)、タダで使い易さを買うか。そこに、あなたのネット社会への考えが見える気がする。
Eudora ART Series ENIGMA
(メールが来ると上の扉が開いて下の画面が出てくる)
ERICSSON P207 (Mobile) / http://www.ericsson.co.jp
「M's Products」栄えある第一号はなんと、iMacでもiBookでもなく、スウェーデンの通信機器メーカーの携帯電話である。携帯電話のデザインというのは、日本においてはかなり遅れていると私は思う。携帯電話の機能というのは凄まじい発展の仕方をしており、それに伴い大手メーカーでは「機能重視」の設計がなされてきた。「軽い」「小さい」「使いやすい」という点での改良はなされてきたものの、製品としてのフォルムの独自性は極めて少なかった。そこへ革新的な波を欧州のメーカーが起こそうとしている。通産省のグッドデザイン賞を受賞したNOKIAの製品(Docomo NM157等)はアウトドア的なイメージを携帯に持たせ、携帯電話のファッション性というそれまでの携帯電話デザインを変革させたともいえる。NOKIAと同じ北欧のメーカーであるERICSSONもまた同様、近年の北欧インダストリアルデザインの流れに乗って洗練されたフォルムを持った携帯電話を発表した。本製品(左下)は製品自体のデザインは同社製品の流れをもつ美しいものであるが、注目されるべきは充電器(右下)である。「充電器」という本来、製品のデザインとは直接的に関係の無いものは見栄えも悪く(ほとんどは黒一色)、個性というものを主張する必要の無いものである。それがこのように美しくデザインされているという事自体が重要だと思われる。Appleのibookもアダプターを初めてデザインし、それが注目を浴びた。「見えないところのデザイン」の重要性が見直されている証拠である。(携帯電話のデザインに関しては、「AXIS」今月号「繋がりのデザイン」に多く載っています。)(Nob/着メロはStarwars)

ERICSSON P207