バーモントへの旅 2006年5月

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| 昨年9月10日にターシャさんにお会いしてから8ヶ月が過ぎた2006年5月6日、再びターシャさんにお会いするため、セントレアからバーモントへ旅立ちました。 今回の旅は、より多くのターシャファンと「ターシャ・テューダーの世界」を共有出来ればとの思いで、全国に公募し、総勢34人のツアーになりました。 参加者には、愛知県、岐阜県はもとより、ターシャさんの原画を含む、グッズなど総てお持ちのコレクターである埼玉県の方、大阪府、兵庫県、東京都、いちばん遠くからは、沖縄県、鹿児島県奄美大島の方々も参加され、何と!20代から80代という三世代の年代が同じ憧れを共有して旅をすることになり、こんなにもターシャファンが日本中に多くいることを実感した旅でもありました。 ただ、40年来のターシャファンを自認する方などが、諸事情でキャンセルされたことは、残念でした。こうした行きたくても行けなかった方々もおられ、どんなに思いがあっても叶わないこともあることを思うと、無事にお会いできたことを感謝せずにはいられません。 5月7日、ブラッテンボローのホテルを出て、クラブアップルなどの満開の林檎の花(バーモントは林檎の生産地なのです!)を見ながら走ると、ターシャさんの森に到着です。 ターシャさんの入り口の大きなポストが見えて来ると、エイミーさんとウインスローさんセスさん等の出迎えをうけ、バスから降りてメンバーひとりひとりご挨拶しました。 |
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| 森の中にポストが | |
| エイミーさんは、私たちを覚えていてくれて、抱きしめて歓迎して頂きました。 今回の「ターシャの庭ツアー」は、前回と違い、初めからまずターシャさんの家に直行し、ゆっくりお庭を見せて頂きました。 ターシャさんのお庭は、今年はとても春が遅くて、満開のクラブアップルを見るには、まだ1週間早かったですが、森の新緑は、思わず深呼吸してしまうほすがすがしく水仙、チューリップなどの球根類が忘れな草の中に咲きほころんで美しく、気を付けて歩かないと小さな可愛い草花を踏んでしまいそうで、用心して散策しました。 昨年は、舞い上がって無我夢中で見ていたので、前回、気付かなかったお庭の細かい所も見ることが出来て、やはり季節を変えて毎年来るべきだと実感しました。 昨年と違い、セスさんの家やウインスローさんエイミーさんご夫婦の家は、見せていただけず残念でしたが、ご健康次第によっては、ターシャさんが会って頂けないこともあるかも知れなかったことを思うと、確実にお会いできたことは、奇跡のようでした。 昨年お会いした時のターシャさんのご健康状態から考えると、今回はとてもお元気で、15分ほどのお出まし予定が、34人、一人ひとりに握手してお話をしていただけるなど、30分以上の時間を共にして頂けたことは、一生の思い出になるほどの素晴らしい時間でした。 ただ、ターシャさんのお話の途中、コーギー犬のメギーちゃんが、私たちの間を嬉しそうに飛び回り、参加者がその姿に喜んで騒ぎ、ターシャさんのお話を中断させてしまいましたことは、大変申し訳なく身が縮む思いでした。 また、一人ひとり握手して外に出るよう指示されたにも関わらず、最後に一人ターシャさんの元に再度、駆け寄り、手を握るというパフォーマンスをした人もいて冷や汗が出ました。ターシャさんが気を悪くされていないことを祈るばかりです。 ターシャさんとの交流後、エイミーさんのショップでお買い物をしましたが、このときも、夢中になって我を忘れた方があったこともエイミーさんに申し訳なく、お詫びのお手紙を書きました。 これらを次回の反省点にして改めなければと肝に銘じました。 でも、今回2度目の訪問ということもあるのでしょうが、エイミーさんをはじめとするターシャさんファミリーの皆さんが、昨年よりいっそうフレンドリーに接して頂けたことは、とても嬉しく、最高の思い出になりました。 |
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| 今回も皆さんにターシャのステキな本や挿絵、紅茶を購入して来ました | |
| 帰りには、ターシャさんに来年の約束をしてお別れしましたが、これに懲りずに、来年もターシャさんが会って下さることを心から願って止みません。 来たときと同じようにファミリー皆さん森の入り口まで見送っていただきました。 本当に帰ることが惜しまれるほどの感動の一日でした。 帰りに、レストランでバーモントの田舎料理を食べながら、参加者全員にターシャさんとお会いした感想を話していただきましたが、 夢のような一日!! 神様に会えた気持ち! 自然な庭に感動! 夢が実現し、幸せな一日!! ファミリーに感謝! 体全体でターシャさんを感じられた! ターシャさんの手を握った時、体の震えが止まらなかった!! など、一様に今回のツアーを大変喜び、憧れのターシャさんに会えた感動醒めやらない様子を見て、今回のツアーの企画をした甲斐があったと思いました。 |
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| ルイザ・メイ・オルコットの生家 | |
| 今回のツアーの最大の目的は「ターシャ・テューダーの世界」を体感する旅ですがそれに伴い、ターシャさんと関連した、ターシャさんの祖父母、両親など、何世代にわたり続けられた交流の場に登場した著名人の名所を訪ねるツアーでもありました。 と言う訳で、ツアー三日目は、コンコードに行き、どの年代も知っている「若草物語」の作者「ルイザ・メイ・オルコット記念館」オーチャードハウスを見学することでした。 若草物語に登場する末娘のエイミーにプロポーズする青年のモデルは、ターシャさんの曽祖父、フレデリック・テューダーでした。 1968年にターシャさんは若草物語の挿絵を書いています。 さらに「哲学の学校」にツアーガイドの滝波さんのおかげで、普段は入ることが出来ないにも関わらず、入れて頂き、若草物語に憧れるあまり、とうとう記念館の近くに移住してしまった日本人であるキクコさんの通訳で、館長ジャンさんのルイザ・メイ・オルコットになりきったお芝居を見せて頂きました。 両親とルイザたち四姉妹を主人公に、彼らの時代より遡らせた、南北戦争に舞台を移し、執筆した物語であるということなど、興味深く拝聴しました。 |
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| 哲学の学校は19世紀に建てられた時のままの姿で残されています | |
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| 当時のドレス姿の館長のジャンさんは、世界中に本を読むことのすばらしさを伝える活動をされています | |
| ちなみにルイザは、四姉妹のうち、作家になる次女ジョーです。 次に、質問コーナーがあり、参加者からの質問に館長ジャンさんが答えてくれましたが、含蓄のある真摯な回答に感動を覚えました。 参加者の中に自身の生きる道を見出した方もいるのではないかと思います。 また、花物語が好きだったという私の言葉に、館長から、花物語はルイザがヘンリー・ディビット・ソローの話の影響を受けて執筆した著書とお聞きして、ターシャ・テューダーの原点ともいうソローが、ルイザにも多大な影響を与えていた事実を知り、ソローの偉大さに愕然としました。若草物語も花物語も近いうちに、ソローの存在を頭に措いて、もう一度読んでみようと思います。 さらに、哲学の館を出て、若草物語の舞台となった家の中を見せていただきましたが、今でもそこにルイザが住んでいるような息遣いを感じました。 |
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| ウオールデン湖 | |
| 次に、ターシャが今日の暮らしを選んだのに多大な影響を与えた、思想家ヘンリー・ディビット・ソローが、自給自足の暮らしを実践した著書「ウオールデン森の生活」の舞台となった家(レプリカ)を見学しました。ちなみにこのウオールデン森の生活の著書の中にも曽祖父フレデリック・テューダー氏が登場しています。 暖炉とベッドとロッキングチェアー、薪オーブンしかないその質素な家は、ターシャの原点でした。 オルコットの家が、思いがけず一部屋が小さく、天井が低く、ソローの家も同じで、それが寒さを防ぐためと聞き、如何にこの地方が寒い土地かが分かりました。 冬は、凍ってスケートが出来るというウオールデン湖の対岸、ソローの家が建っていたという遠くを見ながらソローの生活に思いを馳せました。その後、ターシャさんも編む、トネリコの皮を剥いで編んだ籠のショップ(ここで籠を購入)や、私たちの希望だったガーデニングショップ、ボストン観光などなど、盛りだくさんのツアーは、あっという間に過ぎ、帰路に着きました。 その間の食事も、中華、カントリー料理、イタリア料理、和食、ロブスターなど飽きることなく美味しくいただけ、アメリカ料理が嫌いな私たちの希望を叶えて、セッティングしていただいたガイドの瀧波さんには感謝の気持ちでいっぱいです。 来年は、いよいよターシャさんの言う百花繚乱の「輝きの季節」6月末にツアーを実施したいと思います。 今回のように、文学に関連した盛りだくさんのツアーにしたいと計画中ですので、皆さんお楽しみにお待ち下さい。 ターシャさんにまた逢える日まで「ターシャの庭」で頑張りたいと思います。 |
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| ソローはこんな小さな家で自給自足の生活をしていました | |
| ターシャの庭 伊藤左紀子 |