日本版ターシャ・テューダーの世界『ターシャの庭』造園について

4年前の3月、岐阜県は『花フェスタ2005ぎふ』に向け、県職員に、花に関わる県民1000人を訪問させ、詳細を説明し、話し合いをするとともに、園芸店、福祉関係、建設業者等とも話し合いの場を設け、各分野から10人のリーダーを集め、県民協働の名のもとに100人委員会を発足しました。
はじめに、リーダー会議が開催され、各リーダーは、自己責任による夢の実現を提案され、それぞれ仲間を十人ほど集め、グループを作りました。私は、交流のあった十数人の花仲間に協力を依頼し、グループを立ち上げ、試行錯誤の結果、昨年『花フェスタ2005ぎふ』開催にあたり夢を実現しました。

私たちグループが、公園内約400坪に於いて造園した
〜日本版ターシャ・テューダーの世界〜「ターシャの庭」は、

アメリカ、バーモントの30万坪の森に、18世紀のエコロジーな自給自足の暮らしを実践する、絵本作家ターシャ・テューダーさんの庭の再現と、休憩所の東屋を利用して「ターシャの家」を造ることで暮らしも再現しようと、3年にわたる活動により、「花フェスタ2005ぎふ」の開催に向け、公開し、もうひとつのテーマであった〜花そして自然を愛する絵本作家〜「ターシャ・テューダー展」開催も実現しました。

勿論、問題は多々あり、何十回とあった会議、何十枚と書いた文書、さらにターシャさんの本と、お借りしたプライベートビデオ、個人的な写真等を参考に書いた庭の図面をもとに、約300種の植栽を植え付ける場所を書き込むなど、県から出された課題をひとつひとつ、着実にクリアーして信頼を得る努力をし、造園のための予算の問題も粘り強く交渉を重ねて行き、紆余曲折を経て、ついに『ターシャの庭』の造園と『ターシャ展』開催の二つに落ち着くまで、遅々として進まぬ状況の中でも前を向き、決して夢をあきらめることだけはありませんでした。


造園前現地

2004年4、「ターシャの庭」の造園は、いつまで待っても、予算も確定しない現状に見切り発車することにして、ホームセンターで、安売り販売していた5Mの山法師と4Mの小楢を、店に頼み込んで、掛売りで購入させてもらうところから出発しました。
そして、植え付け費込みだと高くなるので、公園関係者の助けを借りて、穴を掘ってもらい、数人で植えつけました。たった2本の樹木でしたが、植え終えた後、やり遂げる決意を新たにしました。
「ターシャの庭」最初の工事は、台風が近づいていた2004年4月29日、東屋東側を「ターシャの家」の入り口に設計したため、予定地南側付近に10年前から敷き詰められていた、数十本の枕木を東に移動する作業でした。この作業だけは、女では出来ないと言うメンバーたちの意見に、夫と友人の男性ふたりで枕木移動を担当し、私が一輪車を使い、現在の前庭の40cm敷き詰められた砂利を運び、地面をならし、さらに砂利を運んで来て、敷き詰めた枕木の溝に砂利を入れ固め、一日がかりでデッキを作るところから始まりました。
一輪車で砂利を運んだ回数は
38回でした。
夫たちが枕木を運んだ回数に比べるべくもありませんでしたが、夫達は文句ひとつ言わずに協力してくれました

  そして、キッチンガ-デンの畑も枕木を使い作りました
次に5月10日、小雨のなか、現「ターシャ・クラブ」幹部3人を含む、「庭園愛好家グループ」の4人で、主庭内に現存していた10箇所ほどのサークル花壇に使われていたピンコロを3箇所分ハンマーではつり、植え付けた小楢横のサークルに敷きつめ、デッキスペース(写真右)を作りました。それが「庭園愛好家グループ」の発進でした

20センチほどの深さに、セメントでガチガチに固められたピンコロを一個ずつハツった約1000個を一箇所に円形に並べて行き、砂利で固めるという作業でしたが、思ったより大変で、悪戦苦闘する私たちに、スーツ姿の県の担当者二人は、革靴が泥だらけになりながらも手伝ってくれました。


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17この日は、残り6箇所のサークルのピンコロをハツり、万葉コーナーを作っていくメンバーと、枕木のデッキにパーゴラを取り付けるメンバーとを手分けして5人で作業しましたが、ピンコロ係りはコンクリートで固められたピンコロの塊を一個ずつ、ハンマーで割るのに苦労していました。デッキにパーゴラが付くとターシャのデッキに近づきました
6月28日36度もある、照りつける太陽のなか、前庭の砂利を12人で一輪車を使い、ひとり約80往復かけて運び、現ワイルドフラワーコーナーに砂利の園路をつくりましたが、往復した回数は、延べ960回以上でした。ワイルドフラワーコーナーは、400坪の敷地の中でもいちばん高い場所で、急な坂道を上りながら運んで行くのですから体力が要り、今思えば、造園した1年間の中でも、もっとも過酷な作業でした。この黙々とした作業を成し遂げたメンバーには、感謝の気持ちでいっぱいです。


年齢層、50代から60代半ばのメンバーが、たった一日でやり遂げたのですから、夢に向かっていく、女性のパワーは、凄いと思いました。この工事を女達だけで完遂したことは、「成せば成る」の言葉のとおり、みなの自信につながり、それ以降、思いがひとつになり、メンバーから「出来ない」という声は聞かれなくなりました。


7月5日、前庭の深さ40センチの砂利をどけた後の土留めの為に注文した、4t車いっぱいのサバ土が届き、400坪の前庭、主庭、ワイルドフラワーコーナーのいたるところに山と積まれ、とりあえずレンガの小道を作る予定の場所からスコップで均す作業を4人でしましたが、何と言っても砂利をどけた後に入れる土の量は半端ではなく、数日腕が痛くて筋肉痛に悩まされました。
翌週、見かねた公園関係者が、小さいブルドーザーで均してくれ助かりました。


720、臨時で参加してくれた方も含め、10人ほどのメンバーで地ならしした後、購入した3パレット1500丁のレンガを半分ほど使い、ゲートからターシャの家の入り口まで、1M幅ほどの園路を敷き、砂利を入れ、固めました。ワイワイと賑やかな、この楽しい作業で、園路が完成するとますます、次の作業が楽しみになり、帰っても公園に行って作業がしたくなるほどでした。


812そんな中、4人で主庭の左手奥に厚みのあるコッツウオルズドライウオーリングストーン1パレットを50cmほどの高さに積みあげました。石を積みながら、セメント代わりに砂を敷き固めていく作業は、大変ですが石の形を考慮しながら積むのは、とても楽しいのでワクワクしました。この作業は、2日ほどかかりました。
816 、ワイルドフラワーコーナ右手のビャクシンコーナー手前に砂利を敷いただけの円形の場所があったので、ここにデッキスペースを作ることにして、ビャクシンを背に、コッツウオルズドライウオ―リングストーンの平たい石1パレット分を使い、40cmの高さの石積みを5人でつくり、約500丁のレンガを使い、サークルのデッキスペースを作りました。(写真左)

石を積むのにセメント代わりにと用意した、4トン車一杯の砂は、袋詰めにされ、何箇所かに置かれ、土と同じく、そこかしこに下ろされた砂利も、やはり一輪車に載せて何十往復と運ばなければなりませんでした。
3パレットの石と2パレットのレンガも業者がクレーンを使って、数箇所に1パレットずつ下ろして行っただけなので、パレットをばらしながら重い石を一輪車で運び、造って行かなければならず、その上、下地のさば土、砂利等も何十往復も運んで積んでいくのですから気の遠くなる作業が何日か続きました。
思えば、よくぞこの作業をやり遂げたと思います。



9月6、最後に残った1パレットを使い、ワイルドフラワーコーナー左奥にメンバー2人で石を積み、井戸に見立てました。(写真中央)