番外編・ OTHERS


2002.08.04

最近読んだ小説の冒頭の詩が、心に残りました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

サヨナライツカ

いつも人はサヨナラを用意して生きなければならない

孤独はもっとも裏切ることのない友人の一人だと思うほうがよい

愛に怯える前に、傘を買っておく必要がある

どんなに愛されても幸福を信じてはならない

どんなに愛しても決して愛しすぎてはならない

愛なんか季節のようなもの

ただ巡って人生を彩りあきさせないだけのもの

愛なんて口にした瞬間消えてしまう氷のカケラ

サヨナライツカ

永遠の幸福なんてないように

永遠の不幸もない

いつかサヨナラがやってきて、いつかコンニチワがやってくる

人間は死ぬとき、愛されたことを思い出すヒトと

愛したことを思い出すヒトとにわかれる


私はきっと愛したことを思い出す

(辻仁成さんの小説から抜粋させていただきました)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

バンコクで、ふいに知り合った男女が、
4ケ月間つきあって別れる。
というか、男性は結婚が決まっていたから、
元々期限つきの4ケ月間。
別れる事は最初から決まっていた。
二人をつないでいたものは「情愛」だったかなって思う。

それから、いきなり25年、29年と、時間がすぎる。
小説の内容は、途中ブチ切れる。

彼女は25年後に仕事上で彼と再会する。
というか、顔を合わせる。

そしてその4年後、癌で亡くなる数週間前に、もう一度彼と再会する。
今まで「愛していた」という過去形で語られていた二人の思い出が、
「愛している」という形に変わる。
それは、情愛ではなくて愛情だなって思った。

人間って不思議だ〜。
な〜んて。さ、寝よう。





OTHERS・index
ビビンバ団・home