RESTAURANT


2001.05.02

ぶっかけうどん

GW後半のスタートは、讃岐うどんと決めていた。
銀座は並木通りにある「さか田」へ。
ところが店の入り口に行列ができている。9人目に並ぶ。

4年前の冬、ガランとした店のなかで、
「恐るべし讃岐うどん」をゲラゲラ笑いながら読みふける私たちに、

「あんたら、うどん屋でもやるの? やめといたほうがいいよ」
と、悲しそうに微笑んだ讃岐顔のおやじ。

時は流れて……、あいかわらず、おやじはひとりもの。

40分くらい待って、やっと店内へ。
キビナゴの唐揚げ、じゃこ天、ぶっかけを頼む。

「これ、飲んでて」

生ビールをふたつテーブルに置いて、走り去るおやじ。
猛烈に忙しい様子。そりゃそうだ。
厨房ひとり、ホールひとり(おやじ)だもん。

「これ、食べてて」

次は、表面をカリッと焼いた塩とうふを持ってきてくれた。
あいや、こんなにいただいてしまって申し訳ない。
外にはまだ待っている人もいるというのに。

いてもたってもいられず、よそのお客が出たあとのお皿下げを手伝う。
(怪しいおばさんに変身)

そんなわけで、デジカメで写真を撮っている暇もなく、
速攻で食べて、お会計。

「これ、持ってって」と、ぎゅーっと渡された。

鳴門海峡の「くきわかめ」

なんか、あったかい。

仙台四朗の色紙をいただく約束をして、店をあとにした。
うちにも福の神が来るといいなあ。



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