RESTAURANT
2001.09.13 台風一過
へき地と言っても過言ではない、白金1丁目のさらに裏通りに店を構えた、北イタリア料理店PIOLA。テレビでも度々拝見するシェフは、キアッケレ、エルトゥーラで、お仕事をなすっていたそう。しかしこんな場所(失礼、我が街)に店を構えるなんて冒険だ。それでもお客さんは美味しいものを知っているようで、私が案ずることもないが…。逆にこの隠れ家感に誘われるのかも。しつこいようだけど、地図があったって辿りつきにくいのだ。さてお食事は、昼のランチコース2800円。
前菜は、イタリア産の2種類のハムがのったサラダ。久しぶりに上質のハムとクレソンをお腹に納めて、食道が浄化されていく気分。スープは、気取りのないミネストローネ。茄子、ジャガ、セロリ、人参、トマトからうまみがたっぷり。+パルミジャーノレジャーノの存在感あり。
次、ジャガ芋とインゲンのパスタ。バジルとパルミジャーノのソースで上品にまとめてある。アルデンテはパスタだけではなく、ジャガ芋もきわどい歯触りで、ちょっと感動する。同じパルミジャーノを使った料理が続いても、味わいが微妙に違う。
メインディッシュは、子羊のローストをチョイス。羊というと骨付きを想像するが、これはフィレ肉。ソースに黄色い花びらの残骸。ズッキーニの花だろうか? つけあわせのスフォルマートについて、しつこく質問していて聞きそびれた。スフォルマートっていうのは、くずすという意味があるらしい。くずしたブロッコリーをココット風にオーブンで焼いたとか。これはお勉強が必用。くずしてあるのにちゃんとブロッコリーの味が生きていて、焼いたことにより、シャキッとした歯触りも楽しめる可愛らしい付け合わせ。柔らかい子羊のローストにもよく合う。
デザートは、アーモンドミルクのラッティンピエリ。えとですね(カタカナは苦手な自分)、パンナコッタとプリンの中間なモノです。私的には、いわゆるババロアをさらに繊細にしたというか、上にかかっているこげ飴一歩手前のキャラメルソースのほんのりとした苦味が、ラッティンピエリをさらにひきたてます。添えてあるのは、皮つきの巨峰とイチゴ。illyのエスプレッソで、ぐびっと〆。
さりげなくサーブしてくれるホールの男性がとても感じがよい。質問にもきちんと答えてくれる。料理もテンポよく運ばれてきて安心して食事をいただくことができました。
◆Buona Cucina Italiana PIOLA
東京都港区白金1-5-1 TEL03-3442-5244
PS1.隣は三楽食堂。ちびまるこのポスターが貼ってあった。
PS2.ホールのお兄さんは中田英寿似、もう一人は、にしきのあきら似のイイ男であった。
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