東洋医学

気の概念

東洋医学の最大の特徴は気の概念(気の生理)です。
目には見ることができない生命力「気」といいます。これを語らずには生命も病態
も治療も語ることができません。

心身一如

心の病変や負担が身体面に大きく影響するし、その逆もよくあることです。東洋医
学では心と体は不可分で「心身一如」であることを基本としています。「心」つま
りさまざまな精神活動や感情は、内臓の機能と密接に関連して営まれているという
考え方です。

証の決定が最大のポイント

証とは、患者の現わしている症状や所見を東洋医学的な考え方で評価し、統合して
得られた診断名です。証に合わせて鍼灸の治療をします。この証(診断)を正しく決
定することが重要なポイントです。

独特の内臓観と経絡の存在

東洋医学でいう内臓の概念は、西洋医学と大きく異なっています。各臓器は単なる
解剖学的な存在ではなく、身体のさまざまな動きを心身一如の機能単位としてとら
えているのです。たとえば、「肝」は物質代謝を担当しますが、怒りの感情も制御
しています。そしてこれらの臓腑の間を結び付けるために体表を通って「気」の流
れる道があります。この気の道を経絡といいます。

医食同源の思想

病気を治す時には食事を無視することはできません。食養生は健康を保持する上で
も治療の面からも大変重要な要素です。中国では医薬品も食物も源は同じであると
いう思想が貫かれています。

       参考文献  寺澤捷  医学書院  JJNブックス 絵でみる和漢診療学