ペルーの旅1日目(11月19日=日)
この日は明け。旅行の準備もまだできていないところがあるので、夜勤から戻ってきて、夜中に荷物などを詰める。午前中でかけたいところもあったのだが、そうでなくても疲れるので断念。かといって、じっとしていて眠ってしまっても困るので、突然、拭き掃除などを始める。これで万が一、事故などに遭い、<主なき部屋>となってだれかに片づけてもらうことになっても、笑われることはなかろう。
午後2時ごろ、自宅近くの東京エアシティターミナルからバスで成田空港へ。飛行機は6時50分発アメリカン航空026便シアトル行き。便そのものはマイアミ行きなのだが、途中、シアトルで飛行機自体は乗り換えなくてはならない。実は、それがなぜだがよく分からなかったが、チェックインの時におねえさんに聞いてみると、シアトル−マイアミ間は国内路線扱いで、シアトルでいったん入国手続きをしなくてはならないということだった。聞いておいてよかったねえ。ちなみに航空料金は、リマまでで13万4千円(成田の空港使用料含む)。日本橋の旅行会社2社で見積もり出してもらって、安い方に決めました。
さて、出発。夜勤明けでもあり、空港で待ちくたびれたこともあって、眠ろうと思えばすぐにでも眠れたと思うが、旅行先の<予習>をしておこうか、とガイドブックを読み始める。離陸してまだ1時間もたっていなかっただろう、私が座っているエコノミー席の左斜め前のトイレのあたりが騒がしい。乗務員がしきりにドアをたたいている。気にかけずそのまま本を読んでいると騒ぎはやんだようだった。しかしさらにしばらくして片言の日本語(乗った便は日航との共同運航なのだが、私が見る限り日本人乗務員はいなかった。機材のみの提供か)で「機長は、成田に引き返す決断をしました」との機内放送が流れる。何があったの? 英語では説明があったのかも知れないが、日本語ではそれ以上はなかった。病人が出たのか、機体の故障か、それとも爆破予告でもあったのか。成田に引き返すのはいいけれども、点検して再び出発するのか、代替便などを考えてくれるのか。一切わからないうちに、成田に再着陸。日本人の職員が乗り込んできて放送が流れたが、これも「給油して再び出発します。30分ぐらいかかると思います」というだけ。結局、この時は何が起こっていたのか、まったく分からないまま。帰国して新聞報道を見て初めて、日経新聞の社員が酔ってトイレでたばこを吸っていて<強制送還>されたのだと知った。乗務員がしきりにドアをたたいていたのはそのためだったんだ。ほんとにはた迷惑。結局、飛行機ははじめの予定から2時間以上遅れて再び成田を飛び立った。
再出発から約9時間後、シアトルに到着。時差は17時間あるので、現地は19日のお昼過ぎ。シアトルからマイアミへの便は12時30分出発予定となっている。空港での日本人職員の説明では、マイアミへの便は遅らせて出発す