ママの狙撃銃
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文庫>
著
荻原浩
世界の平和より、今夜のおかず
福田曜子はふたりの子をもつ主婦。夫の孝平は中堅企業のサラリーマン。
ふたりは、ごくふつうの恋をし、ごくふつうの結婚をしました。ただひとつ違っていたのは…。

感想:
タイトルどおりの話なのであります。
平凡だけど、良き妻であり主婦でありママである曜子さんは、実は良き狙撃手で暗殺者でもあるのだ。
設定自体、目新しいものではないけれど、なかなかおもしろかったです。
曜子さんは少女時代の10年間をアメリカのオクラホマで祖父と暮らしていました。広大な自然の中、包み込むように優しい祖父との生活は、なにげない事すら色鮮やかでキラキラとしています。読んでて癒されます。
にもかかわらず、曜子さんと祖父の共通の関心事は、銃を撃つこととか、武器を作ることなんですよね。とってもリアルできな臭い。
でも、そのおかげで、曜子さんは戦う力を得ることができた。いじめられても、泣くだけで終わる人間にならずにすんだわけだ。
戦うこと、自衛するということの大切さを感じました。こういう事を教えてくれる大人がいたら、軟弱な子どもが減るのではないかな?
銃のマニアックぶりはすごいです。ミッションの綿密さも。曜子さんの良き家庭人っぷりもお見事。
テンポのよいストーりー展開に、まったく飽きずに読み終えられました。
★★★★
