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水の柩
著 道尾秀介
講談社
2011/10/26 発行 |
私たちがあの場所に沈めたものは、いったい何だったのだろう。
老舗旅館の長男、中学校二年生の逸夫は、自分が“普通”で退屈なことを嘆いていた。同級生の敦子は両親が離婚、級友からいじめを受け、誰より“普通”を欲していた。

感想:
ダムが流行ってるんでしょうか。つい最近もダムのある村が舞台となった小説を読みましたよ。辻村さんの
水底フェスタ。やっぱりダムとなったら、タイトルに「水」をつけたくなるものなんですかね、なんて思いつつ。
中学生の青春物語です。家が旅館を経営している男の子と、その村に越してきてイジメを受けている女の子のお話。
冒頭見開き1ページ目が、ものすごくそそられます。その勢いに乗って、あっという間に読み終えました。
よくまとまっていると思います。
ストーリーもしっかりしており、ぶれず、中だるみもなく、流れる川のように自然に展開していきました。
描写も的確で、くどすぎず、簡素でもなく。やはりうまいです。
ただ、小さくまとまりすぎたかな、という気もしました。特に終盤のくだりは共感しずらかったです。
★★★★
(それが個性といわれればしょうがないけど、「矢」を「箭」としたり、「イチョウ」を「公孫樹」としたり、わざわざ難しく表現するのってなんとかならんのかねー)