毎日・本三昧 オススメ小説エトセトラ


毎日・本三昧

ノーマジーン   .

ノーマジーン

著 初野晴

ポプラ社
2011/10/14 発光


世界が終わっても、ずっと一緒にいるよ。

終末論が囁かれる荒廃した世界で、孤独な女性のもとに現れたのは、言葉を話す不思議な赤毛のサルだった――。

感想:
おおポプラ社だ、といつの間にやら一目置くようになってしまいました。それはさておき。

久しぶりに読んだSF物。終末論のはびこる世紀末な世界を舞台に、はみ出しものの女が言葉を操るサルと一緒に生活します。

読み口が大変マイルド。アメリカンコメディを彷彿とする軽さがあり、読みやすいです。この本の最大の魅力は、この文体だと思われます。サルのかわいらしさがよく伝わって良いですね。

ただ、ストーリーは冗漫。
ぐんぐん手を広げるけれど、どれもが中途半端で、結果的に場繋ぎのような印象を与えてしまう。そんな場面が多かったように思います。
特に最後のところはご都合主義っぽく、登場人物の心境も無理がすぎて、急に見知らぬ人みたいになってしまいました。ぽかーん、という感じ。

雰囲気は嫌いじゃないけど、一冊の小説としては不満足。
★★★



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ノックの音が

ノックの音が

著 星新一

さりげないノックの音。ドアの向こうに待っているのは、果してなにか?

15編すべてが、“ノックの音がした”で始まり、そしてそれぞれに秀抜な結末に到る、しゃれた傑作ショートショート集。

感想:
星新一氏は大好きです。ショートショートの神さまだと思います。
題名見ただけで内容が思い出せるくらいだったのですが、それも昔。
久しぶりに読み返してみました。

全編「ノックの音がした」ではじまる、ちょっと変わった短編集です。ノックの音がする場所は様々。わびしいワンルームだったり、豪華な部屋だったり、仕事部屋のドアだったり…。

星新一氏の短編集でなにがいいって、きちんと起承転結してるところではないでしょうか。ダラダラすることなく、すぱんすぱんと小気味いい感じ。
読後、「…だから?」って思わせないんですよね、そこが好き。
そしてとても読みやすい。流れるような文章です。小学生だった私にもさくさくと読めたもんです。

ちなみに、実家に置いてあったこの本、定価140円!ほんと物価ってあがりましたねぇ。
★★★★★



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野ブタ。をプロデュース

野ブタ。をプロデュース

  <文庫>
著 白岩玄

舞台は教室。プロデューサーは俺。
いじめられっ子転校生を人気者にすべく、俺はプロデューサーを買って出た!
第41回文芸賞受賞作。

感想:
ドラマ版を見てから、こちら原作を読んでみました。
ドラマはとってもおもしろかったです。イジメがテーマなのできっつい表現も多かったけど、達成感のある目標を掲げ頑張る主人公らは、青春そのもの。主題歌もめちゃめちゃ売れましたよねぇ。

さて、それでこちら原作はというと。
まず、ドラマとあまりに違うので驚きました。なるほど、こう来るのか。結構意外。
内容はあっさり目。さくさくとテンポ良く話が進みます。プロデュースに試行錯誤することもなく、難なく目標達成されていく展開は、清々しいものの、物足りなくもあるかな。

ドラマのラストも「どうよそれ」って感じだったけど、こちらも「おいおいどうよそれ」的ラスト。私は好みじゃないです。

会話文に(笑)が使われてるのは新鮮だった。変な感じ。
でも著者の年齢を見て変に納得。若いんですもん!
★★★★



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野良女   .

野良女

著 宮木あや子

光文社
2009/7/25 発行


恋も仕事も夢見る少女じゃいられない。アラサー女子の、心の叫びがこだまする!
笑って泣いて仲間と飲んで明日もがんばる、男子禁制ガチガールズトークの痛快小説

感想:
まさにガールズトーク。女性のための小説でした。30歳前後の揺れる乙女心(?)が激烈に赤裸々に描かれています。

私も彼女らと同年代。わかるわかる。と楽しく読ませてもらいました。
下品度高め、ストーリーはオーバーめ。だけどどっかリアルで憎めない。描かれる女子らはみなそれぞれ魅力的で、つかず離れずの仲も見ていて気分よく、「女友達」のいいところが前面に出ていました。
こういう友人関係っていいなぁ。

突き抜けっぷりが爽快です。ラストもすっきり美しい。
個人的には桶川さんが一番好きかな。メリハリきいてます。
★★★★



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