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斬首刀
著 宮ノ川顕
角川書店
2011/11/25 発行 |
茨城で農業を学ぶ風子の前に現れた青年・雷太は、筑波山の原爆を捜していると打ち明けた。彼が戻ると、江戸末期に尊皇攘夷を標榜した田中愿蔵が乗り移っていた。異界への入口を掴んだ彼らの暴走を止める戦いが始まる

感想:
化身の出来が良かったので、新作長編を読んでみました。
反米感情が前面に出ている、和風ファンタジックホラーです。
同じホラー大賞出身の恒川さんと同じ匂いを感じた作家さんなのですが、うーむ。かなり厳しいですね…。
化身も、賞をとった表題作は良かったけど、同時収録の二編がふるわなかったわけで、今作も後者に近いです。
まず展開に不自然さが匂います。流れがとてもまずい。説明的な場面はがっつり説明文だし、心理描写も杓子定規で言い訳がましい。
筆致は丹念で努力が見えるけど、いかんせん稚拙な穴がぼこぼこあいてて、ストーリーが上滑りしています。
なのでストーリーにも全然のめり込めず…。
これが宮ノ川さんの実力なんでしょうか。
化身を読んだときは「これは!」と思ったけど、あの時のきらめきは欠片もありませんでした。
★★