ツ ア ー ・ レ ポ ー ト No6
                                  1999.12.5
<バンコク・スカイトレイン> 
遂に完成! これがバンコクのスカイトレイン・BTSだ!
 世界屈指の渋滞王国タイ・バンコク。以前、私はバンコクで立体高速道路が延びるたびに、「また立体駐車場が出来たな!」と皮肉っていた。

 しかし、ここ数年は状況も大分違ってきていた。要所、要所が高速でつながったので、かなりスムーズに移動できるようになった。かつて、ドンムアン空港からバンコク市街地まで渋滞の影響で7時間半もかかったという記録的な数字もある。しかし現在は1時間程度で十分移動できるようになっている。


 タイでは渋滞王国の汚名を返上すべく様々な策が講じられてきた。そして画期的な交通機関が遂に完成した。それが「スカイトレイン・BTS」である。

今回は、このBTSを徹底レポートしたいと思います。
もちろんどこよりも早く、開通当日には早速、試乗体験をしてきました。

 ちなみに、この日、12月5日はタイ国王の72歳の誕生日であり、このめでたい日に合わせてスカイトレインを開通させた。

 




 渋滞知らずのBTS
これなら移動も快適。
ラジャダムリ・エラワンSOGOのある「チットロム駅」からウィークエンドマーケットが開かれるチットラダー公園までわずか15分。バスを使うと1時間から1時間15分はかかる。
ただし料金も40B(バーツ)とやや高め。



チットロム(ChitLom)駅〜エラワンSOGOの付近
白と青のツートンに赤いラインが走るボディはとても
スマートに見える。



開業初日の夜を迎えたチットロム駅
開業初日は日曜日だったこともあり、夜になると客足もまばらだった。



ドアのデザインもモダン
広い間口は乗り降りもスムーズである。
窓の形も斬新ですね。
これもイタリアのデザイン?
明るい車内
車内も明るく清潔感がある。
つり革や手すりのデザインもお洒落です
シートは硬いが決して座り心地は悪くない。




 磁気カード方式の切符

 乗車時、入り口で自動改札機を通し
 降車時に出口の自動改札機で 回収される
 
 自分の買った切符が回収されてしまうのが
 納得できない人も多く、特に開通したばかりで
 記念に欲しがる人で出口はごった返していた。

・・・・・いかがでしたか?
 15年近くタイと付き合ってきて、そしてバンコクの移り変わる表情を観光客の目とはちょっと違った視点でながめてきました。
でも今回ほど驚きと感動を与えてくれた出来事はありませんでした。
おそらく、工事の開始から定点観測を行いながら長い間見守ってきたことが、なんとなく他人事のように思えなかったのだと思います。だからこそ、わざわざ開通初日にスカイトレインに乗りに行ったのでした。
日本広しと言えこんな日本人はいないのでは・・・。


次回は開通初日から1週間の様子をレポートします。
バンコクっ子たちの表情もまじえて紹介します。
また、スカイトレインの工事中の写真も掘り出して紹介したいと思います。
 


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