番外編:しまね海洋館「AQUAS」

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 「島根の水族館でも声をやってます。多分…」この一言を聞いてから、数ヶ月経った。この言葉に真実味はあるのだろうか?島根と言っても広いし特定できるのか?などを考えていても仕方ない。こんな時は自分で動いて、確かめるのが一番の方法だ。

 水族館はすぐに目星がついた。今年の4月にオープンしたばかりの「AQUAS」だろう。他に候補らしい場所がない。と、いうことで、12月になってしまったが、島根行きを決行することにした。丁度飛行機の「超割」をやっている期間で、日本全国どこでも、1万円で乗れるらしい。調べてみると、日帰りでも可能だったので、即決。

 羽田発8:10。石見行き。余裕を持って自宅を出発するが、まさか、京浜急行が信号機故障だとは予想もつかない。蒲田で空港線が来ない。最悪である。飛び立つ前にさようなら……なのか?やっと来た電車は空港着が7:55。とにかく走る。搭乗手続きは終了していた。質問してる時間がもったいないので、チェックを受けて、またひたすら走る。「石見行きのお客様いらっしゃいますか?」との声が聞こえる。ヘトヘトになりながら、手を挙げ、本当にギリギリセーフ。
 本当に飛行機はスゴイと思う。1時間30分あまりで、島根である。バスで益田に向かい、山陰本線特急に乗って1時間で波子という最寄駅に到着。島根県内の移動時間と、東京島根間の時間がほぼ同じ。しかし、単線ディーゼル車に乗り、日本海を見ながらのんびりと、と言う旅行は久々だったので、やっぱり旅行はこうでなくちゃ!とも思う。


まわりには何も無い。水族館が出来たから、駅舎を綺麗にしましたって感じ。本当に何もない。駅まで車が乗り入れできないような場所にある。歩道が整備されてる分けも無く、民家の間を通り、山道を抜けること、駅から約10分。石見海浜公園に出来たばかりだけに綺麗。だが、この公園一体以外には本当に何も無い。

3階建ての立派な建物。展示物は500種1万点を越え、「海のカナリア」と言われるシロイルカが目玉。さて、どこで「ほっちゃんの声」が聴けるのだろうか?1階から順路が決まっているので、順番に調べていけば、そのうち見つかるだろうと思っていた。が、展示の横にあった説明モニターを見て愕然。魚の説明を淡々とナレーションしてるのだろう、と思っていたので、モニターから何も聴こえなかった瞬間、あーヤバイかも。アテが無くなった。と、順々に進んでいく。声が流れる物自体が何も無い。
 1階最後に「創造の海」というコーナーがあった。海の生物はどのように進化していったのか、と説明が入りそうなコーナーだ。で耳を傾けてみると、男性の声での説明。本当にヤバイと思う。
 2階は順路では飛ばすので、一気に3階。3階に来ても同じように展示物の横にモニターがあるが、声は聴こえない。落ち込みつつ進むと、ここで一服と言った感じで、「冒険の海」というアトラクションが用意されていた。内容は、CGアニメと実写を交えた物語。もう、ここしかない。室内が暗くなり、いよいよモニターに映し出され、聴こえてきた声は…おー!正しく、堀江由衣。間違いない。このために来たんだ。安心した。あとはゆっくりと堪能するだけだ。

おはようございます。Dr.EIRUAS。どうです?この最新型潜水艦アポロニア号は。
なかなか凄そうね。それで、どんな機能があるの?
例えばワープ機能です。瞬時に時空を移動できます。それから機体の大きさを自由に変えられます。普通は入り込めないような狭い所にだって入っていけるのです。
おもしろそうね。早速海底探索に行きましょ。目的地は21世紀。島根の海よ。
了解
出発!21世紀に向けてワープ!
(ワープ)
ワープアウト完了。


よーし、スケールダウンしてみるわよ。それじゃあ、この辺で魚の目線から、海の生物の観察をしてみましょうか。

了解
(海底内での映像が流れる)
いくつかクローズアップしてみてみましょ。
(個々の魚を紹介)
いろいろな生き物達がいるのねぇ〜。

レーダーが未確認生物を探知しました。
人魚?まさか…追って見ましょ。くっ…見失ってしまうわ
スピードをあげます。
あっ!
非常事態発生。何かが船体にぶつかったようです。

何かしら…何かいるのかしら。あっ…人魚に追いつけそうだったのに、今度はサメに追われるなんて!
(逃げ回る)
まだ追ってくるわ。
前方に沈没船発見。船体を小さくして逃げ込みます。
そうしましょう。

何とか逃げ切れたようね。(と、沈没船から出ようとする瞬間)キャー!

(サメの体内)
真っ暗で何も見えないわ。オマケにアポロニア号も前に進まなくなっちゃったみたい。
何かに挟まったようです。スケールを1/10000にして、抜け出してみましょう。予備電源オン!
あら?

プランクトンレベルまで小さくしてみました。
それじゃあ今、私たちわ、サメの中の、魚の中のプランクトンとご対面ってワケね。
そういうことです。
でも、これじゃあ身動きが取れないわね。ワープして抜け出しましょう。
それは難しいです。
どうして?
船体をミクロ化している状態では、計算に膨大な誤差が生じます。元の位置に戻れる可能性はほとんどありません。
そんなこと言ったって、ここから出ないといけないでしょう!
それでは、この場でスケールを戻しましょう。
そうするとどうなるの?
魚もサメも体が引きちぎられますが、ワープには問題ありません。
そんなのダメよ!それなら私はこのままでワープするわ!

ワープアウト完了。現在位置は不明です。
仕方ないわ。折角だから、世界の海を見て回りましょ。
(海底内での映像が流れる)
世界中には、まだまだ素晴らしい海が残されていたのね。それじゃあ、そろそろ帰りましょう。
了解。2552年、島根県近海にワープアウトしました。
どうやら無事に戻れたようね。そろそろ基地に帰りましょ。
了解。



何物かが接近してきます。
あれはカジキ?通常の3倍はあるわ!あぁっ!
(と、カジキに突進されそうになった瞬間、先ほどのサメが人魚と一緒に登場。カジキを追い払う)
あなたたちは…さっきの…

この不思議な海底探索はこうして幕を閉じました。怖いものだとばかり思っていたサメが、私を助けてくれたのです。
いつも、驚きでいっぱいの海。次は一体何が起こるのでしょう?

 10分少々の物語。島根の神話にサメが主役のお話があるそうです。こうして、自分のしまね海洋館「AQUAS」の調査も無事終わりました。
 この「冒険の海」というアトラクションは、15分間隔で常に上映しているので、いつ行っても見学できます。当然、水族館の中にあるので、別料金は取られません。が、係員に聞いたところ、4月のオープンからお話の内容が変わっていないとのことなので、何度も来てくれる人が飽きないように、もしかすると新番組に変わる可能性がありますね、と言われました。興味を持った方がいましたら、確認した方が良いと思います。