ショッピング in 北京

中国の通貨は「元」 2002年10月。1元が16円くらい。

計算が難しくて、一瞬で高いか安いかを判断できませんでした。

タクシーの初乗りは10元。

これはすぐ計算できますね。安いです。(東京は現在650円)

北京での買い物は王府井(ワンフーチン)と聞いていたので、タクシーで行きました。

ホテルから北にほぼ3〜4km。

片道だいたい15元から20元かかりました。

(写真提供 一重弘子氏)

デパートが軒を並べています。

東京だったら新宿かしら?

ちょうど10月1日は国慶節(建国記念日)でしたから、中国全土から人が集まってくるようで、どこに行っても人、人、人!

デパートの中も歩くのに困るほど。

おみやげのお茶などはここで買いました。

ところが、3日目になって、ホテルの近くの天壇公園の反対側にある虹橋市場(ホンチャオシーチャン)というところで値切れる、という話を仲間から聞きました。

(写真提供 古部賢一氏)

←こんな感じのお店が何百軒も並んでいます。

その仲間の友人(北京在住)は一緒に行って下さって、ペラペラの中国語で激しいやりとりをして、信じられないような安さまで値引きさせたそうです。

その方法とは?

まずお店の人が提示してくるのは、儲けも足した値段の10倍なんだそうです。

日本なら定価300円を「3000円」って提示するようなものですね。

たとえば、指輪。お客さんが「気に入ったものがあったな」とお店の人が察知すると

すかさず、たとえば「300元」と言って来ます。

そうすると、その指輪は30元で売っても儲けがあるらしいんです。

ですから「300元」と言われた時に、言葉が通じなくても「高い!」と、まず顔つきや手ぶりで意思表示をします。

(何も言わなくても渋っていれば値引きが始まりますけど。)

お店の人は電卓を出して来て「いくらなら買う?」と聞いて来ます。

地元の方ならそこで「30元」以下を打つんでしょうね。

でも日本人にはできない、と聞いていましたが、やっぱりできませんでした。

3000円と言われたものを150円にまけろって言えないと思いませんか?いくらわかっていても。

私は一番安い値段を打ったのが3分の1くらいでした。この場合100元ですね。

そこから交渉が始まります。

お店の人が「280」こっちが「110」

そうすると、すごく怒った顔で「そんなんじゃ首くくらなきゃ」とか言うんですよ。

本当に怒った顔や困った顔するので結構めげるんですが、今度はお店の人が「じゃあ、250!」

「高い、高い。120」なんてやっていて、

(お店の人の下げ率のほうが高いのは、やっぱり安くしても大丈夫だからでしょうね)

結局は半額くらいで折り合いがつきました。

で、ここで商談がまとまると、いきなり皆、ニコニコ顔になって「また来てね〜」って言うんです。

でもね、値切るっててすご〜くエネルギーがいるんですね。慣れていないし。

何軒かまわったら疲れ果てていました。

財布を開けて「これ以上お金がない!」という戦法を使った時は3分の1まで値切れましたが

お店の人がすごく不機嫌になりました。

もしかして、これはほとんど儲けがないってことかな?

ニコニコ顔で「また来てね〜」は かなり儲けがあったんですね。きっと。

値切りが甘かったかも....。

途中で知っている顔に出会いました。

なんとピンカートンのヴィンセント・コール氏と

シャープレスのアラン・オピエ氏

彼等もお土産を探していたようでした。

そして、やっと見つけた手を振る毛沢東の時計。

豊嶋氏が以前お土産でもらった、という時計。

探していたんです。

自分用のおみやげ。

やっぱりこの市場でみつけたバイオリン型の鍵で

値切って79元で買いましたが

帰る時に免税店で(額に入れてはありましたが)

350元で売っていたのですごく得した気分!