本について
子供の頃読んだ本
(子供の時の記憶のままなので事実と違っていたらごめんなさい。御存じでしたらお知らせ下さい。)
赤毛のアン モンゴメリ
このお話については説明の必要がないほど有名ですよね。でももしかしたら読んでいない方のために....。
アン・シャーリーという1人のみなしごになってしまった少女のお話で、カナダのプリンス・エドワード島に住むマシューとマリラの兄妹が男の子を欲しくて孤児院に頼むのですが、手違いでアンが来てしまいます。いろいろあって結局引き取られることになりますが、事件ばかりおこしながらそれでもすくすくと育っていきます。.....と書くと簡単すぎますよね。御存じの方には...。
想像力豊かで、赤毛と言われる事を嫌い、嬉しいと人の何倍も喜び、悲しいと絶望のどん底に落ちるアンにいつのまにか引きずられていきます。
この作品には思い入れが強かったので映画になった時見るのがこわかったのですが、なかなかいい感じでした。特にマリラ役の方はイメージ通りで嬉しくなりました。風景もものすごく綺麗でした。
モンゴメリは‘赤毛のアン’を書いてすぐ出版社に持って行きますが断られます。
その後、家の屋根裏に置いてあったのを随分経ってから違う物を探しに屋根裏に上がった時もう一度見つけ、時間がたつのも忘れ、ランプまで持って来て泣いたり笑ったりしながら最後まで読み、「こんなに面白いのにおかしい」と、もう一度出版者に持って行きました。
今度はすぐ出版が決まり、今は翻訳されて、全世界の人々に読まれているそうです。
このエピソードははじめに読んだ本(ボロボロになって今は3代目か4代目です)のあとがきに書いてあったと思います。
いつか原語で読むことと、カナダのプリンス・エドワード島に一度は行きたいというのが夢です。
母の曲(ステラ・ダラス)
‘赤毛のアン’もこの‘母の曲’も少年少女世界名作文学全集というシリーズで子供の頃 毎月1冊ずつ送られて来たものです。
原作はステラ・ダラスという題名で、昨年か一昨年映画になっていました。
子供の幸せを願って最後は身を退くステラ・ダラスの話です。子のためによかれと思ってする事が、実はかえって逆だったと知ってからの彼女の行動は心を鬼にして嘘をつくことで本当の愛をそそぎ、見返りを求めないという普通の人間には難しい事を貫きとおします。えらいなあ。
小公女
父一人、娘一人のクルー家のセーラの話です。お金持ちですがインドにいたため、教育のためにセーラはロンドンの寄宿舎に入ります。
特別室に入っていたセーラなのにある日 父の事業は失敗し父も病気で亡くなります。一文無しになったセーラは‘つもり’(何かのつもり)をつかって校長のミンチン女史等からいじめられながらもけなげに生きていきます。.........でもある日............ この本も感動しました。
もちろんセーラが人間として出来過ぎてはいるのですが、頑張っていけばいつかはいい事があるかもしれない、と思わせてくれます。
特に好きな箇所は、屋根裏部屋の自分の部屋がずっと想像していたとおりに変わったことに気付いたところと、お隣のインドの紳士がずっと探していた娘がセーラだとわかって「その子だー!」と叫ぶ所です。子供心にわくわくしました。
小公子 バーネット(訳 川端康成)
これも本当に良い子のセドリックのお話です。なんだか道徳の本みたいですね。
最初、題を見た時には小公女と同じ話かと思いましたが、こちらはアメリカに住んでいて、母一人、子一人です。
本当はイギリスの伯爵の孫だったのでお祖父さんのもとへ戻り、愛を知らず、アメリカ嫌いで頑固な伯爵がセドリックのおかげでだんだん人間を信じ優しくなっていきます。途中、孫のニセモノがでてきたりするので、ハラハラしました。
草の実 坪井栄
この本は感動とは違うのですが、気になっている本です。
中学の教科書に‘柿ノ木のある家’が載っていて、同じ作者だと思って買って読みました。難しくてよくわからなかったのです。
大人になってからもう一度読めばわかるかな、ととっておいたのですが、引っ越しや留学等で荷物を動かしているうちに無くなってしまいました。
その事を思い出して少し前から探しはじめましたが、すでに絶版になっていて、古本屋さんを見かけると聞いているのですが、まだみつかりません。
何か情報があったら、(家にある、とか、どこかで見たとか)ぜひ教えて下さい。お願い致します。
先日、江東区の加藤様から「持っているのでお貸ししましょうか」とメールをいただきました。ずっと探していた本を読めるのは感激でした。子供の頃に疑問に思っていたことが全部解けました。やっぱり少しは大人になっていたのですね。それにしてもインターネットの素晴らしい一面を見せてもらった気がします。
快くお貸し下さった加藤様、本当にありがとうございました。
おかあさんぼくが好き? 林昌子 のぶゆき
この本は林昌子さんのお子さんの のぶゆきちゃんの行動を、幼稚園に毎日提出していた連絡帳がそのまま本になっています。つくりものでない子供の成長の記録がこんなに楽しいものだと思いませんでした。
あと、題名も著者もわからないものが2つあります。
とても似ている話で、1つは、持ったまま見える所のどこかに行きたい、と思うとそこへ行ける葉っぱの話。
もう1つは見えない所でもあそこに行きたいと言うとそこに行ける杖の話。
どなたか御存知ないでしょうか?
まだたくさんあるので、おいおい足していきます。