オーケストラのお仕事 2000年1月
今年もよろしくお願い致します。 昨年の12月29日に、とうとう10000人のアクセスを迎えました。皆様ありがとうございました。 あっという間に年が明けてしまいましたが、暮の30日に一日中練習をして、大晦日の日に大阪へ行きました。 ゲネプロにたっぷり時間をとったあと、夕飯休憩があり、10:15から年越しコンサートが始まりました。 2000年問題は何もないとは思いつつも、もしものために懐中電灯を舞台に持って出た人もいました。 結局は何もなく無事に終わりましたが、終わったのが夜中の1時すぎでした。 夕飯をたべてから時間がたっていたのでお腹もすいたけれど、ホテルの中のレストランは閉まっているし、 どこか開いているお店を探す程には体力が回復していなかったので、近くのコンビニで食料を仕入れて来て食べました。 なんか淋しいですよねえ。2000年になった最初の食事だと思うと...。 今日東京に帰って来ました。明日からオーチャードでニューイヤーコンサートです。 |
ニューイヤーポップス2000
の5回のコンサートがやっと終わりました。 同じプログラムの演奏会を続けて5回はきついですね。 しかも音を映像に合わせるため、ヘッドホンから聞こえてくるクリック(メトロノームみたいなものです) に合わせて弾く曲もたくさんありました。これが結構難しいんですよね。 今回はコンサートマスターはアメリカから指揮者と一緒に来日したのですが、今日、急にお母さまの具合が悪くなられてお帰りになってしまったので、 急遽、清水大貴氏がコンサートマスターをすることになりました。ソロもたくさんあったし大変だったと思いますが立派にこなされていました。 あと今日のコンサートでは途中でフラッシュが光ったりしました。初めはちょうどチェロの弘田君がソロを弾いていた時でした。 神経を集中させている時にああいう事があると少なからず影響を受けてしまうのでもう少しタイミングを考えて欲しかったな、と思いました。 明日はブーニンの演奏会の練習です。本番は7日、サントリーホールです。
今日から成人の日の演奏会の練習が始まりました。 また2nd.バイオリンが1st.バイオリンの対面です。 プッチーニは細かい音符で1st.と2nd.が一緒に動くことが多い上にテンポが揺れるので非常に難しいです。 サントリーは特に聞こえにくいのでいつもの100倍くらい神経が疲れるでしょう。この苦労が報われるといいんですけど...。 ソリストたちは大迫力なので楽しめると思います。 今日は語りも入れてトスカを練習しましたが、明日はピアノ合わせもあります。 プッチーニのオペラは大好きです。演奏会形式だけでなく、またいつか
ちゃんとオペラで演奏したいです。
今日はマーラーチクルス4回目の初日の練習でした。 この曲はミュンヘンに留学していた時に、バイエルン放送響に初めて仕事を頼まれた時に弾いたので、今日は懐かしさで一杯でした。 ミュンヘンにあるガスタイクというホールの空気や雰囲気を思い出しました。 昨日は留学時に知り合ったオーボエの方から何年ぶりで連絡をいただいたり、なんだかタイムスリップした感じです。 ところで
ぷちぼーどに「さかいさん」から、面白いというおほめのことばをいただいて すっかり気をよくした私は、また新しい Ans.Q というものを置きました。 ちょっとした疑問などを入れてみてください。思わぬ解答が得られます!?
今日はマーラーチクルス4回目の2日目の練習でした。 マーラーの4番は、コンサートマスターのソロが
特別に難しいです。というのは、 普通バイオリンの調弦はG(ソ)D(レ)A(ラ)E(ミ)
と合わせますが、 第2楽章はのように全音高い、A(ラ)E(ミ)H(シ)Fis(ファ・シャープ)で調弦した楽器でソロを弾きます。 訓練のたまもので、五線のどこにある音符はここ!と勝手に手が動いてしまうので、これは本当に大変なことなのです。 しかも書いてある楽譜は、その楽器で弾いた時に、普通に弾くと全音高い音が鳴るように書いてあるのです。 わかりにくい説明になってしまいましたが、要するに「ソ」が書いてあって「ソ」を弾くと「ラ」が鳴るということです。 弦楽器は絶対音感のある人がほとんどで、「固定ド」の人も多いですから、 「この音符はこの弦のこの場所で、出てくる音はこれ」と身体に染み付いているので、 指が押さえたのと違う音を鳴らすのは非常に難しいのです。 今回は崔文洙氏がコンサートマスターですが、お見事でした。
昨日はすみだで定期演奏会で、今日は鎌倉でシューマンのラインの演奏会でした。 ピアノの伊藤恵さんもフルネさんと共演できることをすごく喜んでいらっしゃいました。 ベートーベンのピアノコンチェルト4番も素晴らしかったです。 ラインも棒の通りに暖かい演奏になったような気がしました。 フルネさんはもう86才ということですが、お年を感じさせない音楽に対する情熱というか力を感じました。 来週からはフランスの曲ですからすごく楽しみです。
ぷち☆ぼーどにも書きましたが、急にメンテナンスが入る事になってしまいまして、しばらく繋がりませんでした。 フルネさんの練習は
素晴らしくて楽しかったので、早くアップしたかったのですが、もう明日が本番になってしまいました。 オケの音がいつもとはひと味 違って
フランスの香りが漂う気がします。 特にラ・メールはいい意味でのこだわりを感じさせられました。 本当に86才は信じられません。確かに歩いていらっしゃる時にはそうかな、と思いますが 指揮台にいらっしゃるときりっとしていて、指揮ぶりも
機敏な動きも 耳の確かさも お年を感じさせません。 明日、皆様にフランスの香りを
少しでも感じていただけたら
嬉しいな、と思います。
フルネ氏の楽しい演奏会が終わってほっとしています。 なんだか本当に楽しい練習と演奏会でした。 何回も返すのですが、(返すというのはもどってもう1回演奏することです) 普通ならあれだけ返されると頭に来たりするんですが、全然そんなことなかったのが不思議でした。 演奏の方もいつもと音が違うと言われて、喜んでいいのか、悲しんだ方がいいのか...。 豊嶋泰嗣氏のソロもすごく素敵でしたね。もちろん白尾さんや川上氏のソロも素敵でした。 コンマスのソロで普通に弾くと音の羅列になってしまうようなソロがあって、そのソロがあまりに美しかったので特に書きたくなりました。 自分のオケの人を褒めることは
あまりしないものかもしれませんが 今回も管楽器のそれぞれの方々の素晴らしさに嬉しくなってしまいました。 ラ・メールのチェロのソリのところもいいですよね。すっかりお客さんの気分でした。 昨日は立教女学院の音楽教室があって今日は休み。明日は練習で明後日はまた墨田の中学校の音楽教室です。