オーケストラのお仕事 2000年12月

 12月5日(火) 朝晩 冷えますね

昨日4日は墨田区の小学校の音楽教室が朝と午後の2回の演奏会がありました。

ホルンの勝俣泰氏がモーツァルトのコンチェルトのソリストでした。

柔らかい音色で2回とも素晴らしかったです。伴奏が楽しいですね。

そのあと7日の練習が始まりました。

若杉弘氏指揮で、武満徹氏の作品を2曲、バッハとヘンデルの田園曲とドビッシーの海とブリテンのシンフォニア・ダ・レクイエムです。

本番2回の後の練習はきつかったです。最後には頭が動かなくなってしまって数が数えられなくなってしまいました。

昨日は武満徹氏の「夢の引用」をソリストなしで練習しましたが、今日は一緒に練習します。

ソリストの野平一郎氏は高校からの同級生です。久し振りに会えるので楽しみです。

12月7日(木) 夕べは寒かった!

昨日はプログラムの順番で練習が進みました。

武満徹氏のウィンター、ヘンデル、海、夢の引用、バッハ、ブリッテンです。

難しい曲なのに6曲もあったので大変でした。

昨日は練習のあとに定年退職された2ndバイオリンの酒井紀子さんを囲む会がありました。

70人くらい、日本フィル時代からの方々もいらっしゃって にぎやかに行われました.....

けど、淋しいですね。

でもこれからまた素敵な人生を送って下さることを願っております。

今日はオペラシティで演奏会です。

明日は9日にあるメサイアの演奏会の練習です。

12月14日(木) 本格的な寒さになってきましたね

昨日は小澤征爾氏のショスタコの5番の練習のあとゲネプロでクラシックへの扉の本番でした。

佐渡裕氏ベートーベンの第九です。

中の妹から「第九は久しぶりだったけれどこんなに良い曲だったんだ、と感動しながら聴いていた」と、嬉しい言葉をもらいました。

今日は一日ショスタコの練習でした。一楽章から順番に練習していきました。

明日はメンデルスゾーンのバイオリンコンチェルトから練習します。

5時からは公開リハーサルです。

12月20日(水)

いよいよ小澤征爾氏の一連の演奏会が今日終わります。

5日連続での演奏会はやはり大変でした。

ショスタコビッチは精神的にも体力的にもきつい曲です。

豊嶋氏は日ごとにどんどん演奏が良くなって、本当に素晴らしいです。

練習中、小澤さんが豊嶋氏に「最初に来たのは何年前だったかな。今思い出してたよ。」とおっしゃっていました。

もう15年もたっているのですね。

バッハのクリスマスオラトリオの練習も今日あります。

12月23日(土) ちょっと寒さがゆるんでますか?

やっとショスタコが終わってほっとしていたらもう3日も経っていました。

今日はクリスマスオラトリオの一回目の演奏会です。明日はオーチャードで二回目です。

20日はこれで最後っていうのもあって一番熱演になったようでした。

私達は5回とも同じように弾いていたんですけど。

終演後は舞台裏で打ち上げがありました。

小澤さんが挨拶をなさったのですが、新日フィルを褒めて下さったのは初めてかもしれません。

今回はいい出来だったようです。ウィーンフィルの後だったからよけい嬉しいですね。

今日の朝日新聞に小澤さんの中学時代のお友達が亡くなって小澤さんが御葬式に出ていらっしゃる写真が載っていました。

練習の合間に「友達が今あぶないんだ。姫路の日以外は毎日病院に行ってるんだけど。」と悲痛なお顔でおっしゃっていたのを思い出しまして、つらそうなお顔と記事の内容で、もらい泣きしてしまいました。

20日にお見舞いにいらして小澤さんが病室を出てから30分後にお亡くなりになったそうです。ショスタコの最終日でした。

12月30日(土) ぐっと寒くなりましたね

いよいよ今世紀も残すところあと一日となりました。

27日には小泉和裕氏の第九の演奏会がありました。

「僕にとっても今世紀最後の第九ですから頑張りましょう」とのお言葉をいただいて本番に臨みました。

溌溂とした第九ではなかったでしょうか?

28日には加古隆氏の演奏会がありました。優しい音楽をつくられる方ですね。

私は加古さんの弟さんと大学時代に同級生だったのですが、一卵生兄弟と言いたくなるくらいよく似ていらっしゃいます。

顔も声もそっくりです。練習中、大学時代に戻ったような錯角をおこしました。

本番では久しぶりに弟さんにもお会い出来て嬉しかったです。


来年は3日にニューイヤーコンサートで新世紀の幕開けです。

来世紀も新日フィルをよろしくお願い致します!

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