オーケストラのお仕事 2001年5月

5月2日(水)

昨日は今日の綾戸智絵さんと佐藤允彦さんの演奏会の練習でした。

オーケストレイションはすべて佐藤允彦さんがなさってました。

斬新なコード進行やアレンジで楽しめます。

最初に佐藤さんとオーケストラだけで音の間違いを調べたり、

........初めての曲の時にはスコアからパート譜を作って行くのですがたまに写し間違いがあったりします。

これは写譜屋さんだけのせいでもありません。スコアの書き方や読み方で違ってきたりもするからです.........

行き方(曲の寸法を決めるっていうことです)の練習をしました。

そのあと綾戸智絵さんがいらして合わせるというところで、

「おっはようございま〜す!」

という元気な声でまずびっくり。

マイクを通しているんじゃないかと思うような大きな声とエネルギーでした。

オーケストラを見て

「はあ〜。ええなぁ〜。」

で、みんな大笑いでした。

音を出しても同じように「わ〜!うしい!」と感激してくれていたのですが

(大きな字がアクセント)

歌い出したら今度はこちらが感動する番でした。

素晴らしかった!

こういう歌手が日本にもいたんだ、って嬉しくなってしまいました。

今日の本番が楽しみです。

5月3日(木)

いや〜、すてきでした。綾戸さん!

ゲネプロのあと本番前にみんなと写真を撮らせてもらいました。

左から後列、門脇、杉山、安保、市川、荒川、田中の各氏、

前列、戸松、綾戸さん

本番のトークもまた人柄が表れた楽しいもので客席も舞台の上も大笑い!

独特の関西弁がなんとも言えません。

さすがの杉山氏も負けていましたねぇ。

うたは本当に素晴しかったです。

彼女が歌うと英語が母国語のように聞こえるし、心の底から歌詞に共感して歌っていらっしゃるようでした。

もし今日撮っていたものが世の中に出るならば(DVDかしら?)それもぜひ欲しいですね。

今日からは子供の日コンサートの練習が始まります。

古今亭志ん輔さんとまたご一緒できるのですごく楽しみです。

5月8日(火)

古今亭志ん輔師匠は素晴しいですねぇ。“プロ”でした。

一瞬で、会場中のお客様、だけでなく私達までも彼の世界に引っぱり込まれてしまいます。

いずれ演奏会の模様を独立したページでアップしようと思っています。

小堺氏といい、古今亭志ん輔師匠といい、素晴しいエンターティナーを目の当たりにして

私も頑張らなくちゃと思いました。

才能ももちろんあると思いますが、あのエンターティナーぶりは努力の賜物ですよね。

なんだかあっという間に通り過ぎてしまったんですが、5日がこのページの満2才の誕生日でした。

たくさんの方に可愛がっていただいたのでここまでやって来られました。

どうもありがとうございました。そしてこれからもどうぞよろしくお願い致します。

明後日からは飯守泰次郎氏指揮のクラシックへの扉、「運命」の練習が始まります。

12日の終演後には新日フィルを応援して下さる方々のサポーターズパーティがあります。

今年は何が飛び出すんでしょうか?

私達もわかりませんので楽しみにしています。

5月14日(月)

一昨日はクラシックへの扉で飯守泰次郎氏の指揮、田部京子さんのピアノで

グリークのピアノコンチェルトとベートーベンの運命でした。

飯守氏の解釈は今まであまり経験したことのないものでしたが面白かったです。

田部さんは確実な演奏家だと思います。ひとつひとつの音がはっきり聞こえてとても丁寧な演奏でした。

終演後にはサポーターズパーティがありました。3時間半におよぶ楽しいパーティでした。

サポーターズパーティの模様は写真が多いので別のページで近日中にアップします。

5月16日(水)

一昨日から17日のバイオリンのケイニン氏の演奏会(ケイニン氏がリーダー、指揮なし)の練習が始まりました。

今回の演奏会は立奏です。ということで練習も立って行われました。

初めはよかったんですが、だんだん辛くなって終わる頃には足がじんじんしてしまいました。

最近はこんなに長い間立っていたことがなかったんですね。

でもケイニン氏が一度も座らずに(椅子は用意されていました)精力的に練習を続けられるので

私達も頑張らなくちゃ、でした。

 

14日には隣の東京マリオットホテルでワインとカルテットの夕べがありました。

新日フィルの崔文洙(1stVl)木村恵子(Vla)花崎薫(Vc)と私のメンバーでした。

プログラムはドボルザークのアメリカなどでした。楽しかったです。

これは始まる前に撮りました。演奏している写真を撮ってもらったはずだったのですが残念ながら撮れていなかったんです。

 

今日3日目の練習になってやっと立って弾く事に大分慣れて来ました。

動きが自由になるのでケイニン氏の方を向くのも管楽器の方を向くのもとても楽です。

さて、立奏で演奏がどういう風になるでしょうか。とても楽しみです。

5月18日(金)

昨日ケイニン氏の演奏会が楽しく終わりました。

 

これはゲネプロの休憩の風景です。

普段のオーケストラの舞台となんとなく雰囲気が違いますよね。

いつもと違う状況だと緊張してしまうかと思いましたが、思っていたよりずっと気持ちよく楽しく演奏できました。

響きもよかったような気がしました。自然な感じがして心地よかったです。

ケイニン氏に感謝です。

さて、次の定期は大変な曲ばかりです。

久しぶりにシュバルツ氏で楽しみです。

そして大好きなピアニストのウゴルスキー氏は素晴しいので本当に本当に楽しみです。