オーケストラのお仕事 1999年7月

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7月1日(木)のち一時のち

昨日、Trombone Quartet Zipangのコンサートのチラシが出来てきました。

トロンボーン クァルテットなのに、すみだトリフォニーホールのホールで演奏会を開きます。

トロンボーンはよく響く楽器なので、狭いホールより広いホールの方が良さがよくわかると思います。

ブラスアンサンブルも楽しいですが、トロンボーン クァルテットも楽しいですよ。(弦楽器から見ても)

一人でも多くのお客さまに聞いていただきたいので、ぜひいらして下さい。

たくさんの方にいらしていただけるようにチケット代はできる限り低く設定させていただきました。

一般の方が2000円で、高校生以下は1000円です。

‘Trombone Quartet Zipang’のページでも‘掲示板**一言どうぞ’ででも

チケットの申し込みを受け付けておりますので御連絡下さい。

折り返し詳細をお知らせいたします。 宣伝でした。

ところで今日の夜は、オープンリハーサルです。さて、どんな演奏になるでしょうか。

昨日の練習も楽しく終わりました。ぜひ本番も楽しんで演奏したいと思います。

7月2日(金)少し

昨日は井上道義氏がなるべく止めないようにしていらしたみたいですが、結局いつもの練習のような進め方でした。

皆様がいらっしゃる前に1.2.3楽章の練習を終えて、夕飯休憩に入りました。

オープンリハーサルはバンダのバランスチェックから始まりました。

普段はオケのメンバーは舞台にいるのですが、昨日は皆が舞台裏にいて、井上道義氏の指揮のモニターを一緒に見ながら聞いていたので

緊張させてしまったかもしれません。

その後、合唱団にも入ってもらって、4.5楽章の練習を聞いてもらいました。

聞きにいらしてた方にはどういう風に感じられたのでしょう?

7月3日(土)

昨日はパルテノン多摩で名曲サロンの演奏会でした。

始めから井上道義氏の緊張感と集中力のある指揮ぶりで面白い演奏が出来たような気がします。

お客さまもすごく喜んで下さっていたようでした。そう感じると不思議なもので疲れがとれてしまいます。

今日は三重県の津へ移動の日です。各自新幹線等のチケットを取って行きます。

早めの午後に着くように出かける方とか、夜を目指している方とか本当にいろいろです。

津にはいつも行くお店があって、ホテルの近くなので楽しみにしています。

7月4日(夜一時

さっき三重から帰って来ました。

今日はお昼からゲネプロで、本番は3時からでした。

今日は地元の合唱団の‘うたおに’の方々も参加して下さいました。

復活 は歌が出てくるのが4楽章からですから、(合唱は5楽章しかないし。)

1.2.3楽章をだまってオーケストラの演奏を聞いていて いきなり歌い出すのは緊張するのではないかと思います。

特に出だしがピアノだと。

弦楽器はあまり休みがないので、それはそれで辛い時もありますが、

ずっと休んでいて突然吹かなければいけない時の管楽器も大変ですよね。

7月5日(月)

今日はお休みです。明日とあさってはは9日に新潟の六日町であるチェンバーコンサートの練習です。

あさっては8日に富士市である音楽教室の練習もあります。

8日は朝からなので、7日の練習のあと 富士に移動します。

8日の富士が終わったら一旦東京に戻り、六日町の演奏会がある人は9日にまた六日町まで移動です。ふ〜。

7月9日(金)

昨日は富士ロゼシアターで朝とお昼の2回中学校の音楽教室があり、その後新幹線で帰って来ました。

プログラムは、カルメンの前奏曲、楽器解説(個々の楽器の音を聞きながら、指揮の小松一彦さんがその楽器について説明しました)

美しく青きドナウ、サン・サーンスの序奏とロンド・カプリチオーソ(バイオリン独奏は清水大貴さん)

ドボルザークのスラブ舞曲 e-moll、ブラームスのハンガリア舞曲1番、アンダーソンのタイプライター、

最後がチャイコフスキーの悲愴の3楽章。

アンコールに2曲。フォーレのペレアスとメリザンドからシチリアーナ、スーザの行進曲の‘星条旗よ永遠なれ’でした。

2回目の本番が終わった時生徒の何人かが立ち上がって拍手をしてくれました。

もしかしたらふざけていただけかもしれないし、どこかで見たものを真似したのかもしれませんが、嬉しかったです。

個人的な話になるのですが、サン・サーンスの序奏とロンド・カプリチオーソは 私が大好きだった3つ上のいとこがまだ中学2年だったのに亡くなった時に、

妹と泣きながらずっと聞いていた曲なので、もう30年以上たっているのに聞く度にいとこの事を思い出します。

7月10日(土)

昨日は六日町で本番の日でした。コンマスの崔文洙さんの弾き振りでソロフルートは我らが白尾彰さんでした。

アレンスキーのチャイコフスキーの主題による変奏曲

モーツァルトのフルートコンチェルト2番、ディヴェルティメント136

チャイコフスキーの弦楽セレナーデ

アンコールはアンダンテ・カンタービレと新ピツィカート・ポルカでした。

私は降番だったので東京におりました。何をしていたかというと....、掲示板をごらんください。とてもここには書けません。

7月12日(月)

今日、久し振りにオペラシティに行きましたが、初台駅からオペラシティへ行く道のあまりの変貌にしばし立ち止まってしまいました。

今まで何があったのか忘れてしまいましたが、景色がまるっきり変わりました。

お店もたくさん入っているし、吹き抜けの中庭のようなものもあったし、オペラシティはどこ? でした。

ところで明日は14日の演奏会の練習です。プログラムはR.シュトラウスのドン・ファン、

パガニーニのバイオリン・コンチェルト1番、ラフマニノフのピアノ・コンチェルト2番です。

7月14日(水)のちのちのちのち??

今日は変な天気でしたね。梅雨なのか夏なのかハッキリして!という感じでした。

今日のソリストはバイオリン庄司紗矢香さん。ドイツにお住まいで樫本大進さんと同じ先生について勉強している高校生です。

完璧なテクニックと音楽性とを持ち合わせた将来が楽しみなバイオリニストでした。

ピアノは松本和将さん。こちらは芸大の学生です。

彼も、音楽性もテクニックもあり、何より若さというか、エネルギー一杯の演奏で楽しめました。

明日は18日にある海のコンサートの練習です。

7月17日(土)

明日はNHKホールで海のコンサートです。

プログラムは、R.シュトラウスのツァラトゥストラから冒頭部分、ペール・ギュント第一組曲、

マスネのタイースの瞑想曲、ツィゴイネルワイゼン、シェヘラザードから1楽章、

J.シュトラウスの「こうもり」から「序曲」、「チャルダッシュ」、「時計の二重唱」

レハールのメリーウィドー・ワルツ、J.シュトラウスのエジプト行進曲、エルガーの威風堂々1番、他、です。

指揮は現田茂夫、ソリストは、千住真理子、山口道子、井ノ上了吏です。

22.23日は年1回の健康診断です。

7月21日(水)のちのち

昨日7月20日は、新日本フィルブラスクインテットの演奏会でした。

トランペット大倉滋夫、服部孝也、ホルン吉永雅人、トロンボーン古賀慎治、チューバ杉山康人でした。

たのし〜〜いコンサートでした。後半は杉山康人さんの解説入りで客席中大笑いすることもありました。

新日フィルの弦楽器奏者の方も何人か来ていましたが、ブラスアンサンブルをはじめて聞く人が、

「金管アンサンブルってすごく楽しいね!」と言っていたのが印象的でした。

7月22日(木)のちのちのち

見事に昨日と同じ天気でしたね。稲妻がすごかった!.....

今日は男性の楽員の健康診断の日でした。明日は男性楽員の一部と女性楽員が健康診断してもらいます。

あさっては25日にオペラシティであるコンサートの練習です。

映画音楽ばかりのコンサートです。

一部だけ御紹介すると、ニューシネマパラダイス、ゴッド・ファーザー、シンドラーのリスト(Solo豊嶋泰嗣)

E.T. 寅さん、大脱走マーチ、007/ロシアより愛を込めて、スター・ウォーズ、タイタニック、etc.etc.

クラッシックも数曲あります。

7月23日(金) 夏ですね!

今日はすみだトリフォニーホールで健康診断がありました。

ローディングにX線の車が入って、いつもの控え室が臨時の診察室になりました。

前の晩は禁酒だし、8時までしか食べられないし、毎年すごいプレッシャーを感じています。

のどが乾いても飲んじゃいけない、何かつまみたくなっても絶対に食べちゃいけない。

でも忘れてしまいそうな自分がこわいです。

それにしても、あのバリウムはなんであんなに不味いんでしょうね。

それでも数年前よりは、大分ましになったと思いますが.....。

でも、バリウムより採血の方ががイヤ!という人もおりました。

7月25日( 2日前に梅雨が明けたんですね

明日は28日の演奏会と、30日の演奏会の2日分の練習です。

28日は成城合唱団の特別演奏会で、前半はメンデルスゾーンの序曲フィンガルの洞窟と、アリア「不幸な女」

シュニトケのモーツ・アルト・ア・ラ・ハイドンです。

この曲は御存知ない方が多いと思いますが、1977年の作品で2本のソロバイオリンと弦楽器の曲で

ハイドン風モーツァルト、という題名になるでしょうか。コンマスの崔文洙と私がソロを弾きます。

でもモチーフはモーツァルトでもやはりシュニトケ風だと思いますが。

ソロ2ndバイオリンに、一番最後の方でバイオリンの再低音より低く楽譜が書いてあって、弦をゆるめながら弾かなければなりません。

これが結構難しいんです。本番どうなるでしょうか?!

後半はフォーレのレクイエムです。

指揮は井上道義氏、ソリストは去年CDを録音した釜洞祐子さん、バリトンは三原剛さんです。

30日は新日フィルのホームページにも詳しく載っておりましたので、おわかりですよね。

隅田川花火大会前夜祭です。お借りした錦糸町のはっぴ、ゆかたで演奏します。

7月26日(月) いやあ、暑い!

今日の練習のコンサート2回分は中身が濃いのでさすがにきつかったです。前夜祭の方の練習が先でした。

いろいろ趣向を凝らした演出になっているので、誰がどこでどうするのかという段取りも練習しました。

28日の方はメンデルスゾーンから練習。

井上道義氏のお話しによると、アリアは日本語では「不幸な女」の訳になっていますが、

内容は「私って不幸!昔はよかったのに.....。」というニュアンスだそうです。

去年、CDを録音した時にも思いましたが、釜洞祐子さんは本当に素敵な歌手です。

その後、シュニトケを練習して、夕飯休憩。

7時から9時まではレクイエムの練習でした。

明日は28日の練習だけで、シュニトケ、メンデルスゾーン、やはり夕飯休憩後にレクイエムの練習をします。

7月27日(火) 今日も暑い一日になりそうですね。

もう何年も前から、めでたくなくなったけれど、今日は私の誕生日です。数十数年前の午後7時7分に生れたそうです。

なので、なんとなく『7』は好きな数字です。

今日の練習は夜9時までだし、夕飯はたぶんお弁当ですから、帰りにでもどこかに行こうかな、と思っています。

7月28日(水) 毎日暑いですね。

フォーレの配置が通常と違います。弦の編成もバイオリン、ビオラ1、2、チェロ1、2、コンバスと

バイオリンは1st.2nd.と別れていません。普通は1st.バイオリンが受け持つような旋律が全部ビオラが弾きます。それで、

   オルガン(2階)


           合唱 ソロ 合唱             

         トランペット フルート       Timp. 

    ホルン  クラリネット ファゴット  トロンボーン  

   ハープ           バイオリン        コンバス     

 ビオラ  指揮者  チェロ 


客席

という変則的な並びです。

管楽器のほうも、1曲しかない楽器や、何曲もある楽器で並びを考えた様です。

7月29日(木) 今日も暑い1日でした。

昨日のシュニトケでは、本番でなんとか弦をうまく下げることが出来ました。

でもとにかく、釜洞さんの声がすばらしかったです。

今日は明日の練習。昭和女子大の中にある人見記念講堂で練習しました。

知らない曲もたくさんありましたが、楽しい練習でした!

明日皆様に喜んでいただけると嬉しいですが...。

7月31日(土) 毎日暑いですね。

フォーレの配置で、オルガニストの‘りゅ〜た’から「オルガンが入っていなかったので淋しい」と、言われました。

ごめんなさい。で、足しました。

昨日は長〜い演奏会になりました。終了時間は9時45分位でした。

聞きに来て下さった方々、どうもお疲れ様でした。

私達も、楽しみましたが終わった時には疲れ果てていました。

でも、プロの司会者というのは素晴らしいですね。感動しました。

軽部真一さんには心から拍手を送らせていただきます。

普段でもなかなか着ないゆかたを舞台で着たので、舞台袖で記念撮影をしました。

まだ1枚しか手元にありません。また手に入り次第 up します。

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