オーケストラのお仕事 1999年8月
8月2日(月) 暑いけれど風がさわやかでした
とうとう8月!ここのところ毎日暑いですね。
次の新日フィルの本番は8日です。第2回の「クラシックへの扉」です。
指揮は小泉和裕氏、小川典子さんのピアノでチャイコフスキーのコンチェルトと、豊嶋泰嗣氏のソロでシェヘラザードです。
シェヘラザードは好きな曲で、久し振りだし、豊嶋さんのソロだし、とっても楽しみです。
そのあとは、しばらくぶりに佐渡裕氏の登場です。曲はヴェルディのレクイエム。
ヴェルディのレクイエムは、私の好きな曲のベスト10に入るので、これも非常に楽しみです。
ところで、このホームページのアクセス数が2000を越えました。
皆様、本当にありがとうございます。
掲示板にも書きましたが、これからも頑張ってアップしていきますのでよろしくお願いします。
8月4日(火)
今日は、個人的に2週間ぶりのお休みの日です。
先日のYukata de オーケストラの写真を送ってもらったので新しく作ってみました。
他にもいい写真があると言ってくれている人もいるので、そのうちにお見せできると思います。
おととい、Mac Fan Internet の編集部の方から読者のページに出て欲しいとメールをいただきました。
昨日伺ってみたら、編集長さんは新日フィルを聞きにいらしているそうです。
11日にインタビューがありますので、詳しくはその時に書きますね。
8月8日(日) 今日も暑くなりそうです。
昨日も一昨日も電話に泣かされました。一昨日は掲示板に書いたとうりup出来ずじまいでしたし、
昨日もトロンボーンの古賀さんのお父様のページをupしようとしても、なかなか最後までいかず、何度も途中で止まってしまいました。
その間にもこのページに来て下さった方がいらっしゃったので、御迷惑をおかけしたのではないでしょうか?
古賀鎮雄さんの切り絵は、芸術家の息子さんがいらっしゃるのがわかる素晴らしい作品ですね。
ところで昨日は今日のクラシックへの扉の練習でした。小泉和裕さんは、相変わらずお元気そうではつらつとしていらっしゃいました。
8月10日(火)のち
ちょっと忙しくてなかなか更新できませんでした。
8日のシェヘラザードの演奏会は無事終わりました。自分達としては結構いい演奏会だと思いましたがそうでもなかったのかしら?
昨日、今日、明日とヴェルディのレクイエムの練習です。
夕方まではオケの練習で、夕飯休憩後は合唱団が入っての練習でした。
佐渡さんは本当に久し振りでした。新婚ほやほやという事もあるでしょうが、相変わらずの熱情的な指揮ぶりでした。
前より少し太られたので、幸せ太りかな、と皆と話していました。
結婚なさったことをインターネットで見たと言ったら、佐渡さんも御自分のホームページは皆見てるとおっしゃってました。
8月12日(木) 暑い上に蒸し蒸し
昨日、Mac Fan Internet の編集長の林さんがすみだトリフォニーホールまでインタビューに来て下さいました。
お伺いしたら、林さんは5年もオーチャードの定期会員になって下さっていた方でした。
9月13日発売のMac Fan Internet に載るそうです。門脇と二人で写真を撮ってもらいました。
とりとめもなく雑談を交えて話しましたのでどんな記事になるのでしょう?
ところで、今日はヴェルディのレクイエムの演奏会です。
この曲にはバンダがあって客席の中にラッパが左右に2本ずつ入ります。
今回は3階席の後ろの方に入るのですが、タイミングが非常に難しいのです。
たしか小学校の理科の時間に習ったと思いますが、光より音の方が遅いんですよね。
3階で見えている指揮の通り(これが‘光’ですよね)に吹くと、舞台上には8分音符分くらい遅く(これが‘音’ですね)聞こえます。
同じことで、3階席には舞台上の音が指揮より半拍くらい遅く聞こえているので、
結局、3階のトランペッター達は、聞こえてくる音より1拍くらい、指揮より半拍位ずつ早く吹かないと舞台上で一緒にならない訳です。
ですから、舞台、客席の1階、2階、3階、それぞれの前、後ろで聞こえ方が違ってきてしまいます。
3階のお客さまはバンダのタイミングが早いと思われるかもしれません。1階の前の方のお客さまには遅く聞こえるかもしれません。
何回もタイミングをはかって決まったタイミングで今日は演奏します。
どういう風に聞こえたか教えて下さいね。
8月13日(金)
今日はすみだトリフォニーホールで近衛秀麿さん等の曲の録音です。
久し振りに白石准さんが新日フィルに来て演奏してくれることになりました。楽しみにしています。
一週間振りに再開致しましたので、またよろしくお願いします。
今日はサントリーホールで〈作曲家の個展〉と題された演奏会がありました。
外山雄三さんの指揮で、Sop.緑川まりさん、オンドマルトノ原田節さんがソリストです。
曲目は石井眞木さんの〈風姿〉(1989)、林光さんの〈八月の正午に太陽は....〉(1990)(Sop.Solo)
西村朗さんのアストラル協奏曲〈光の鏡〉(1992)(オンドマルトノ)でした。
明日は、ゲーム音楽のバイオハザードの録音と演奏会があります。
私は明後日から仕事に復帰いたしますので、詳しい情報はそこからです。
明後日は第9回芥川賞・選考演奏会の練習です。
昨年初演された作品の中から選ばれた3曲を演奏し、お一方に芥川賞が贈られます。
あと2年前に芥川賞を取られた方の委嘱作品の演奏もあります。
芥川賞を贈られると2年後に自分の曲を発表できるのです。作曲家の方にとっては素晴らしいですよね。
現代音楽はあまり得意ではないのですが、たまにすごく共感を覚える作品に出会えることもあります。
今年はどんな曲なのでしょうか?
8月27日(金)後
昨日から芥川賞の練習が始まりました。指揮は小松一彦さん、ピアニストは野平一郎さん(川島作品)と長尾洋史さん(菱沼作品)。
委嘱作品は、川島素晴 Manic-Depressive 3、(Prepared-Pf.は本人)
選考対象の作品は、土田英介 バイオリン協奏曲、(バイオリン漆原啓子さん)久行敏彦 弦楽合奏のための風の詩、
菱沼尚子 REFLEX for piano and orchestra です。
川島さんの作品は、練習の前の日にやっとパート譜が出来て来て、練習する暇がなかったのに難しいので大変です。
8月29日(日)一時
今日の芥川賞の演奏会を最後にトロンボーンの首席の古賀慎治さんが退団されました。来月から都響に移られます。
今日で最後だったので本番のあとお疲れさま会をしました。
なんと途中でどしゃぶりの雨とものすごい雷!
やっと小降りになったので帰ろうと溜池の駅へ行ったら
水が......
こんなことはめったにないと記念撮影しました。
水びたしの様子がわかりますか?