オーケストラのお仕事 1999年9月
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9月1日(水)
芥川賞は、ピアノコンチェルトの菱沼さんに決まりました。
昨日は宇都宮で音楽宅急便のコンサートがありました。クロネコヤマトがスポンサーになって下さっていて、
全国のいろいろな所に音楽を届けるという主旨で、お子さん達にも楽しんでいただけるような内容になっています。
例えば、宮川彬さんに作っていただいた音楽物語「アリとキリギリス」やリムスキー・コルサコフの「シェヘラザード」。
昨日は宮崎淑子さんがいらして語りをなさったのですが、お子さん達に質問したりしながらお話しを進めていきます。
舞台と会場が一つになって楽しんでいる感じでした。楽しかったです。
姜建華さんの二胡でチゴイネルワイゼンもありました。
9月2日(木)一時
昨日と今日はオーチャードホールの10周年記念の特別演奏会の練習でした。
指揮は井上道義氏と高関健氏です。オーケストラもオーチャードホールを本拠地にしている東フィルと、新日フィルの合同オケです。
舞台を全部使ってもオケが入りきらない感じです。
本番の長さも3時間以上。ソリストも豪華絢爛。メインはボレロ。今話題の熊川哲也さんが踊ります。すごくかっこよかったです。
他にも小山実稚恵さん、須川展也さん、東儀秀樹さん、中丸三千繪さん、ストルツマン、ハーデンベルガー、ナムドゥ・キム etc.etc....。
楽しい演奏会になることでしょう。明日から3日連続本番です。
今回、高関健氏に会うのは久し振りでしたが、「オーケストラのお仕事見ましたよ」と言われてびっくりしました。
高関さんとはもうかれこれ20年以上のおつき合いで、彼が昔、バイオリンの学生さんだったころからです。
タングルウッドも一緒の年に行きました。彼もフェローシップを取って来ていたので彼の振る演奏会には全部出演しました。
最近、その時の曲がたくさん高関さんの演奏会でプログラムにとりあげられたので二人で懐かしみました。
ボレロは高関健氏が振りますが、熊川さんの踊りのスピードに合わせるため
15分10秒で終わらなければいけません。今日の練習は15分11秒でした。
この数字は驚異的です。試しに実験してみて下さい。いかに大変かよくわかると思います。
健ちゃん、これを読んだらぜひ掲示板に何か書いていってくださいね。よろしくお願いします。
9月3日(金) 時々
今日はなが〜い演奏会でした。p.m.6:30 開演で終了は10:20でした。
さすがに疲れました。明日も6:30からです。
ところで今日Yahoo Japanに載せてもらえる旨のメールをもらえました。とても嬉しいです。
今日はp.m.2:30から演奏会です。長さに少し慣れて来た感じがします。
井上道義氏が、指揮者 兼 司会者をしているのですが、お客さまには喜んでもらえたようです。
舞台の転換の間の場つなぎ(とご自分でおっしゃってました)なのですが、井上氏の話は面白いんですよね。
あと、今回はいつもは会えない東フィルの方達と話す事ができて楽しかったです。
あと1回だ、ガンバロー!
明日は東宝映画「川の流れのように」のための録音です。久石譲氏の作曲です。
9月7日(火)
昨日の録音は1時から8時まででした。
監督の秋元康さん、音楽監督の久石譲氏もいらっしゃいました。
以前うちの近くの中華料理屋さんで久石さんをお見かけした事があったのですが、
お伺いしてみたら「隣で食べてなかった?」と覚えていてくれました。
今日と明日はお休みで、明後日は世田谷区の名曲サロンの練習です。
10日には国体のためのレコーディングがあります。
録音の時は演奏の他に、違う神経を使うので、1時間続くと結構つらくなります。
数学の得意でない人が(実は私ですが)ずーっと問題とにらめっこしているとそのうち頭がパーになってしまいますよね。
その状態に似てるかな?
9月8日(水) また夏に戻ったような暑さの上、湿気が......!!!
明日の世田谷区の名曲サロンの練習は、井上道義氏指揮、児玉桃さんのピアノでオールモーツァルトプロです。
ドン・ジョバンニ序曲、ピアノコンチェルト21番、シンフォニー40番です。
演奏会は9月14日、昭和女子大人見記念講堂であります。
9月9日(木) 一時
今日は序曲と、ソリストなしでコンチェルトを少しと、シンフォニーを蒲田の駅前にあるアプリコというホールで練習しました。
ところで今日って1999.9.9なんですね。次に数字が並ぶ日は2111.11.11とか、2222.2.22とかだと思うと
今生きている人がいないんですよね。もしかしてものすごく長生きして、120才とか130才だったらありえるけど。
そう思うと変な感じです。
明日は前も書きましたが、国体のための録音。
11日は練習で、12日は都留市(中央線の大月から富士山の方へ行ったところです)で演奏会です。
指揮十束尚宏、ピアノ中村紘子で、はげ山の一夜、ラフマニノフのピアノコンチェルト2番、運命です。
9月11日(土)
昨日は早稲田アバコで1時から9時まで録音の予定でしたが早く終わりました。
きっと演奏が良かったのでしょう。よかった。よかった。
今度の冬の富山国体で使われるようです。
今日は夕方から練習です。ピアノコンチェルトから練習するそうです。
9月12日(日) 暑〜い一日でした
今日はお昼間(といっても3時からですが)の演奏会なので、ゲネプロは11:45からでした。
東京から車で早くて1時間半ということですが、途中で何があるかわからないので車の人は早くでました。
夕べのうちに来た人を除けば、a.m.4:30に出発した人がたぶん一番でしょう。
私達はホルンの田中君の車に乗せてもらいましたが、7:30頃出発して10時に着きました。
演奏会のチケットは完売で、満員のお客さまに暖かい拍手をたくさんいただきました。
クーラーは入っていたのですが、終わった時には皆、汗びっしょりでした。
女性は暑ければノースリーブを着ることもできますが、男性はどんなに暑くてもワイシャツの上に燕尾服を着なくてはいけないので大変ですね。
帰りは行楽帰りの方々の車で渋滞が10数キロありましたが、電車で帰るのとほぼ同じ位の8時には帰り着けました。
明日は朝から14日の演奏会の練習があります。
今日は10:30からモーツァルトのドン・ジョバンニ序曲、アンコール、シンフォニー40番と練習してお昼休み。
午後から21番のコンチェルトの合わせでした。児玉桃さんはとてもきれいな音を出せるピアニストです。
すっきりとしたモーツァルトでとても好感がもてました。
マックファンインターネットの10月号が今日発売になりました。
私達がインタビューを受けた記事が載っていますので、もしよろしかったら最後の方の読者のページを見てみてください。
9月15日(水)敬老の日
朝から風がすごいと思いましたが、めずらしい日本生まれの台風の影響みたいですね。
夕べは本番が終わったらどしゃぶりの雨でしたし。
傘を持っていない人がたくさんいたので、オケのトラックに積んであった傘や、車で来ていて何本か持っている人が貸してくれたり
家路につくまでけっこう時間がかかりました。
お客さまは傘を持って来ていらしたのでしょうか?私達が帰る頃にはもう姿が見えませんでしたが。
昨日はまた井上道義氏がピアノをセッティングする間、お話しなさいました。
まだ暑いから、暑苦しいプログラムはやめたんです。ということでした。
さわやかなプログラムでしたね。児玉桃さんのピアノも素敵でした。
でも演奏する方にとってはきつかったです。
モーツァルトはやっぱり難しい!
が、昨日の感想です。
9月16日(木)一時
今日は中丸さんがいらっしゃらなくて、オケのみの練習でした。
今回は「オペラアリアの夕べ」等の演奏会で、いつも歌われるのとはちょっと違うプログラムです。
弾いたことのない曲がたくさんありました。十数曲ありますので練習もたっぷり時間がかかりました。
19日に歌が入って合わせるのが楽しみです。
明日は18日に修善寺である演奏会の練習です。
モーツァルトのドン・ジョバンニ序曲、赤坂達三さんでモーツァルトのクラリネットコンチェルトと、ドボルザークの8番です。
昨日はTrombone Quartet Zipangの演奏会が渋谷のアクタスでありました。
とにかく楽しかったです。あさってがますます楽しみです。
今日は中丸さんの演奏会の練習で、歌と一緒に練習しました。
かなりの曲数なので歌い続けて大丈夫かなと心配になる程たっぷり練習しました。
9月24日(金)一時 台風がすごいですね
20日は、きもの呉盟会コンサートでした。第41代のきもの博士号贈呈式と演奏会というものです。
第41代のきもの博士号は波乃久里子さんでした。
そして21日はTrombone Quartet Zipangのデビューコンサートでした。
雨も降っていましたから、あまり来ていただけないかもしれないね、と皆と話していましたが、
1300人もの方々においでいただきました。本当にありがとうございました。
アンケートもお願いしたのですが、ほとんどの方が楽しんで下さったのがわかってすごく嬉しかったです。
演奏もよかったけれど、吉川君の司会と解説も良かったし、五島君のナレーションも面白かったし、本当に楽しい演奏会でした。
そして22日は、昨日23日にあった民音の定期の練習でした。
プログラムは全部チャイコフスキープロで、胡桃割りの組曲 から序曲、ピアノコンチェルト、シンフォニー5番でした。
今日は、うちのオケの奥村君の所属するエマーノンブラスクインテットの演奏会が石橋メモリアルホールで7時からあります。楽しみにしています。
9月25日(土) 久し振りに暑いですね
今日は3回目のクラシックへの扉の練習です。明日午後2時からすみだトリフォニーホールで演奏会です。
小泉和裕氏指揮、向山佳絵子さんのチェロで、プログラムはドボルザークのチェロコンチェルトと「展覧会の絵」です。
そして27日からマーラーチクルス1回目の「さすらう若人の歌」と「巨人」の練習が始まります。
井上道義氏指揮で、バリトンは福島明也さんです。
昨日はマーラーのシンフォニー1番から練習が始まりました。井上道義氏に気合いが入っておりました。
午前中に1楽章と4楽章、午後には 2、3楽章を練習して、「さすらう若人の歌」も練習しました。
福島さんもいらっしゃいました。相変わらずの声量と美声でした。
練習が終わって楽屋口に出ていったらメンバーが10人位同じ方向を見て立っているのでどうしたのかと思ったら、
車の免許を取ってから、初めて車で仕事にきた 団員の人の運転ぶりを見るためでした。
駐車場から楽屋口まで来るのを見守っていたのです。「なんて仲のいいオケなんだろう」と妙なところで感心してしまいました。
9月29日(水) 大分涼しい
昨日、井上道義氏に「ホームページやってるんだって?」と言われたので、
「今朝、井上道義氏に気合いが入っておりました。って書いて来たばかりですよ」とお答え致しました。
ところで、このマーラーチクルスは全部CDになることが決まったそうです。
今日はマイクを立てて、どういう風に録音できるかもチェックしました。
福島さんの歌も素晴らしいし、楽しんでいただける演奏会になるといいなと思っています。
9月30日(火) また暑くなりそう
新日フィルのフォーラムの方にkachinさんが書いて下さってますが、ホールで練習ができて演奏会をする、というのは本当に素晴らしいことです。
いつも有難いと思っていますが、録音をする時に痛切に感じます。他のオーケストラの方に会って、その話がでると、必ず羨ましがられます。
すみだトリフォニーホールに移ってそろそろ2年、自分達のホールだとつくづく実感できるようになりました。
トリフォニーの響きに慣れたということでしょうか。
明日は10/2の6時からすみだトリフォニーホールである、第4回クラシックへの扉の練習です。
飯守泰次郎指揮、漆原朝子バイオリンで、メンデルスゾーンのバイオリンコンチェルトとチャイコフスキーの悲愴です。