POUSADA
Pousada dos Loios(ポウザーダ・ドス・ロイオス)
ここは国の重要文化財を改装したCHクラスのポウザーダ(国営ホテル)。全32室。まだ遅目の夏休みシーズンなので3ヶ月前にネット予約した。1泊約\15,000(朝食付)、エヴォラ3泊のうち最初の1泊だけの大盤振舞い!
123号室。かつて僧房だった部屋は少々狭いが、それらしい簡素な木製家具にキャンドルまで用意されていて、修道女の気分に浸れそう(?)。
とはいえTV、冷蔵庫(ミニバー)、エアコン完備。そしてバスルームのドアを開けると、なんと一流ホテル並のゴージャスさ。アメニティーグッズも揃い、バスローブまである!!
外観などは<エヴォラ 1>をご覧下さい。
夕食は回廊の一角にあるレストラン。フロントで予約しておいた。食事だけに来る人も多いのだ。
まずはお決まりの「お通し」としてサラミ、オリーブ、ピーマンの前菜(イタリア料理に似ている)‥‥。そして赤ワインの1/2ボトルとアレンテージョ風ガスパッチョ(Açorda á Alentejana)。生に近い野菜がどっさり、酸味の効いた爽やか味のスープだ。
メインはポークのフィレ肉、オリーブソース(Lombinho
de Porco com Molho Azeitona)。アレンテージョらしい料理を‥‥と相談したら勧められたもの。ポルトガルは豚肉料理が豊富なだけあって、肉にはしつこすぎない旨みがあり、味付けも素材の良さを引き立てている。
料金は全部で\2,700弱。
朝食はバイキング形式。ハム、ソーセージ類、卵料理、キッシュ、パンがいろいろ。ジュースを注ごうとしていると隣で中年男性が1本のボトルを手に取った。一瞬目を疑ったがシャンパンなのだ!
手許を目で追うのを禁じ得ずにいると「君も飲む?」と聞かれてしまった。「いえいえ、私は結構です」
でも席に向かううち "ここでしかできないかも"
と思い始め、ジュースを置いて即、引き返した。シャンパン・グラスを手に戻ってきたら、先程の男性がにこやかに笑っていた‥‥えへ。
PENSÃO
Residencial Policarpo(レジデンシャル・ポリカルポ)
2つ星、20室のペンサオン(ペンション)。フロントの女性の話では、この辺りはイエロー地区と呼ばれているそうだ。ポウザーダから裏道を通れば徒歩2〜3分、でも移動時はスーツケースがあるのでタクシーを頼んでしまった。小さな看板が出ているだけの入口(写真右)はシンプルだが、中には小さな前庭があり、玄関口の手前に私の部屋へ通じる外階段があったりして、複雑な構造。
実はここ、60年間以上もLousa伯爵(荘園の領主)の邸宅(manor
house)だったのだ。現オーナーの3世代前、Joaquim
Policarpoがこの17世紀からの建物をペンションに改装、現在はフランス出身の夫人が経営している。このことを
ポルトガルのサイト(英語/ポルトガル語)で知って、ここに泊まろう!と決めた。「某・歩き方」でも紹介されているが、フランス語が上手なお姉さんがいる‥‥というだけ。なんでだろう。
101号室は2階。エレベーターがないので、フロントの女性に「あなたはココを持って」と言われ、二人でスーツケースを運び込んだ。エアコン、TV、冷蔵庫はないけどポルトガルらしさが感じられる私好みの宿。バス付きツインを1人使用で1泊約\4,700。
ポウザーダで過食気味だったため、エヴォラ2日目の夕食は部屋で食べることにした。近所のバルで厚揚げにも似た干しダラとマッシュポテトの揚げ物(Pasteis
de Bacalhau)とミートパイ(Folhada de Carne)を買いこみ、もう1軒の近所のバルでグラスワイン用フルボトルを持ち帰らせてもらった。どうせリスボンまで車だし、数日かけて飲もう!
朝食はいたってシンプル。大きなパンが2ヶとカフェオレ。他に「ご自由にお取り下さい」状態のジュース、ココア、ミルク、コーンフレーク。でもこのパン、しっとりしていて、なかなかいける。
RESTAURANTE
Restaurante Típico Guião(ギャオン)
最終日はエヴォラで一番古いというレストラン。なんとここで一眼レフを壊してしまった。フロアに置いたのがいけなかった。よりによってデジカメもホテルに‥‥。
ここのお通しはハム(Presunto)やチーズ(Queijo)はもちろん大きなオイル・サーディンもあった。
スープはアレンテージョ地方のスープ(Sopa
a Alentejana)。コリアンダーが効いたさっぱり系、でもパンが何枚も入っているうえ鍋で出てきてボリュームたっぷり。案の定、食べきれなかった。メインもこの地方の料理、アンコウのフライ。ワインは白の1/2ボトル。
味よし、内装よし、サービスもイイ感じ‥‥。
あーー、なのに写真がなくて残念!