エヴォラに戻ってきた。城壁の南で左折して西側〜北側と外周を走り、右折で城壁内へ。ペンションの予約確認書に
「城壁沿いにホテル情報のロードサインがあります」
と書かれていたからだ。右側通行なので城壁側の車線は時計回り。遠回りだけど、これが一番確実!
お・ま・け
[写真・上] 右手の最初の門がペンションの駐車場入口。
入ってすぐの上り坂に車を置いたまま、どこに停めればいいかを聞きに行く。フロントのおばさまの指示は「建物側の一番奥に出来るだけピッタリ寄せなさい」だった。言われた場所へ停め、報告に戻る。彼女は「チェックするわね」と窓辺に行って駐車場を覗き込み、「ええ、あれだけピッタリなら十分よ!」とチョット驚き顔。
‥‥私は狭い車庫入れに慣れた日本人だってば!
順序が逆になるが、前日夕方、ポウザーダの人にドライブへ連れていってもらった。普通だったらお誘いは断るところだけど、翌日の参考になるかも‥‥何処の誰だか全く判らないわけでもないし‥‥ということで。
行き先はエヴォラの西約10km、Almendresのクロムレック(=環状列石、ストーンサークル)遺跡。遠くにエヴォラの市街が望める丘の上にある。日が傾く頃のドライブには格好の場所なのだそうだ。幾つかの円で大きな円を構成しているのだろうか。奥まで行くと思った以上に沢山の巨石が並んでいる。
この地方には他にもメンヒル(柱状巨石)やドルメン(上に平らな石を載せたもの)といった先史時代の遺跡がゴロゴロしているらしい。
リスボンへ!
さて、話を元に戻して‥‥いよいよ、リスボンへ向かう日。正午ギリギリにチェックアウト、昨夜はすし詰めだった駐車場にも残る車は2〜3台。では私も、いざ出発!
相変わらず交通量の多い石畳の一方通行を最短と思われるルートで南に抜け、外周道路に出る。
あれあれ?水道橋まで来てはいけないはず。1つ先のroundaboutを利用してUターン。こういうときは便利だ。そしてリスボンの表示を見つけて右折。
(※写真は市内を観光したときに撮ったもの)
途中まで一般道を走ろうと思っていたのに、「LISBOA」の標識に従ってハイウェイに入ってしまった。片側2車線の快適な道路だ。120km/h制限だが130km/h台を保っていればほとんど前も後ろも車がいないという環境で走れる。でもこれじゃあ路肩で休憩できないし予想以上に早く着いちゃう。
しかも最初のサービスエリアを逃してしまった。次は60km先って書いてある。あーあ、そこまで一気に行くしかない。
A2-IP1というハイウェイに合流すると、3車線になり交通量も増す。途中のサービスエリアに入った。
暑さのせいか食欲がなく、パステイス・デ・ナタ(カスタードクリーム入りタルト)とビカ(エスプレッソ)だけにして、地図の最終チェック。どこかに寄ろうかとも思ったが、直行してリスボンでの時間を多くとることにした。
車中で飲む缶コーラを買い、再び出発!
比較的早いグループに混じって走っていたら、知らず知らずのうちに140km/hも出ていた。
そして料金所!行きのバスで料金所があることは確認済み。財布も手許に用意していた。でも問題は料金だ。金額はブースのお姉さんに口頭で言い渡された。1,220エスクード[$](約610円)。千しか聞き取れず、千以上2千未満だろうと2,000$札を出し、さりげなくクリアー。ホッ‥‥。
そして「4月25日橋」のたもと。行きは別の長い橋を渡ったのでここは初めて通る。また料金所だ。小型車の通行料は50エスクード(約25円)だった。
排気ガス臭くガチャガチャ騒々しい橋を渡って間もなく、リスボンのHertzで教えてもらったポンバル侯爵広場方面の降り口が見えてきた。
一人で運転するのは確か5回目位だが同乗者が居ないのは初めて。だからいつになく慎重になっていて、6日前の9/7、散歩がてらHertzの位置を確認し、橋からの最短ルートも尋ねておいたのだ。そして「HWを降りたら直進、広場で右折、さらにもう1回右折、それだけだよ。簡単でしょ?」と言われていた。
直進といっても交差点やら合流やら、右左折の車が入り乱れる渋滞をかいくぐって、ようやくポンバル侯爵広場に出た。写真は9/7に撮ったもの(運転中は写真を撮っている余裕などなかった)。
最後の右折はこのビル(写真上&左)が目印。見た瞬間、前に見たときの驚きが蘇って「あー、これこれ!」と歓声をあげてしまった。
何故か休憩も含めて約2時間という短いドライブになってしまった。
ペンションで荷物を降ろしてから‥‥とも思ったが、その番地がどの辺りなのかもハッキリせず、Hertzに直行、とあいなった。事務所前でガソリンを入れ、返却の入口へ。車のチェックを受け、事務所でサインして全て終了!