9月16日(日曜日)



パリオ <1>

アスティふたたび

パリオは競馬大会。シエナで行われるものが有名ですが、ピエモンテ州・アスティでも春と秋に開催されています。でもこちらは、どちらかというと競馬の前に行われる時代行列のほうが見所。この行列は13世紀からずっと続いているお祭りなのに対し、競馬は中断した時期もあったそうですから、そういう点からも行列がメインと言えるかもしれません。

このフェスタを見るためにひとり居残ったといっても良いのだけれど、2ヶ月前の時点で町の宿はどこも満室。
3日前アスティに寄ったとき手に入れたパンフによれば、やはり前日にもいくつかのイベント---予行演習のようなものやら、騎手たちのシャツ・アクセサリーの展示やら、各地区ごとの "贖罪の晩餐(?)" なるもの---があったようです。でも結局、トリノからの日帰りとあいなりました。

朝9時にホテルを出て、ポルタ・ヌオーヴァ駅の窓口で切符 (アスティ往復、IC、2等) を購入します。ところが次のICは・・・10:55発ではありませんか! 昨日チェックしておくべきだった・・・。時代行列も競馬も午後なので問題ないけど、この1時間半、何をしよう・・・。

ちなみに本日のスケジュールは、   
これは2001年秋のもの。変更もあるかも知れませんのでご注意ください。
10:00 セレモニー (馬と騎手の授福式) 場所: 教区教会
11:00 旗振り隊 (sbandieratori) のショー 場所: サン・セコンド広場
12:00 騎手と馬の正式エントリー 場所: サン・セコンド広場の市庁舎
14:15 時代行列 (1200人が中世の衣装で出演)
 ルート: Piazza Caattedrale 〜 Via Caracciolo 〜 Piazza Cairoli 〜 C.so Alfieri 〜
      Via Gobetti 〜 Piazza S. Secondo 〜 Via Garibaldi 〜 Via Gardini 〜 Piazza Alfieri
16:00 パリオ (Palio・競馬) 場所: アルフィエーリ広場
17:00 旗振り隊 (sbandieratori) のショー
18:00 フィナーレとパリオの表彰
※日程の載っているパンフは何種類かあります。アスティの街頭や店舗にも置いてあり、もちろん当日でも入手可能です。
まあ、どこかへ行くのも面倒なので、駅前の公園でベンチに座っていることにしましょう。・・・と、そこへスーツ姿の男性がやって来ました。きっと私の顔に "ヒマ〜〜〜" と書いてあったに違いありません。
「少しお話ししても良いですか?」 ←英語
丁寧な物腰で、ナンパとは思えない雰囲気。この人もヒマなのかしら。で、断る理由もないしお話しすることになったのですが・・・。
世間話もそこそこに彼が語り出したテーマは "神" についてでした。キリスト教の布教活動の人だったというわけですね〜。ただ、「○○は知っていますか?」 などといくつか質問されているうち、答えに窮してきます。そこで、「英語では解りませんが、私はキリスト教のハイスクールで教育を受けました。」 と返答。
彼は 「では、これをお読みなさい」 と小冊子を手渡し、去っていったのでした。

さて、話を本筋に戻さねば。アスティはICならトリノから1駅、約30分です。11:26に到着すると、一直線にサン・セコンド広場を目指します。広場は黒山(?)の人だかり。
ほっ。11:00からの旗振り隊 (ズバン
ディエラトーリ) のショーは、まだ終
わっていないようです。ちなみにパリ
オとは、この地区ごとに絵柄が違う
旗のことも指します。
しかし、そのパリオしか見えないぞぉ。
それでも背伸びをしながら、旗を上に放り投げたり、他の人と交換したり・・・という妙技を見ていました。
しばらくして立ち去る人もいます。運良く空いたベンチ上に立ってからは、少し視界が開けました。
フィナーレは太鼓隊→
ショーが終わると、広場中に観客たちが溢れます・・・
行列のスタート前にランチを食べておくべきなのでしょうが、連日の過食と暑さで食欲もない。観光客の波がひいてからも子供たちが旗を振り回して遊んでいるのをベンチに座って眺めていました。

そのうち時代行列の出演者たちがうろちょろ。ツーショットをお願いするならこのときが狙い目かもかも?
市庁舎に観光客が出入りしていることに気がつき入ってみると、記念スタンプを押した封筒とハガキのセットを売っていました。ということで、私も購入(1セット=10,000Lit.)。



その後、行列を見るのに適した場所を探します。
アルフィエーリ広場は有料の観客席が多いのです。無料の場所もあるのですが、早くも立って待っている人が。
たしかにパリオ(競馬)はここで開催されるんだけど、ここは疲れそうだなぁ・・・。
最終的にサン・セコンド広場、歩道の縁石に座って待つことに決定。
しばらくすると続々と観光客が集まり始め、柵が設けられてからはとうとう座っていられなくなりました。でももちろん最前列を確保。

2時頃でしょうか、パリオ出走者を紹介するビラ(つまり競馬新聞?)が配られました。さあ、そろそろ時代行列が始まります!
 
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