<photo & diary> 9/7 宿での夕食ほか
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昨日、ゾランから 「明日の夕食はうちの家族と一緒にどう?」
と言われていた。クロアチアの貸部屋、Sobeでは夕食は出さな
いもの。これはご招待だった。クロアチアの家庭料理がいただ
けるなんて、こんな嬉しいことはない。もちろん喜んでご厚意を受けることにした。
ドライブから戻ると、すでにキッチンからはおいしそうな香り。でもまだ間があるだろう。部屋で飲む水がないのを思い出し、旧市街まで出掛ける。
昨日と同じくプロチェ門から入り、メインストリートをサッサと通り抜けた。そして初めて反対側のピレ門の外に出る。普通はこの街に到着して最初に目にする所だろう。
←ピレ門。プラツァ通りから見ると小さな口が開いているだけでシンプルだが、内部には立派な階段がある。メインゲートにふさわしい重厚な門だ。
まずは門前の通りにある観光案内所へ行った。明日からの市内観光に備えてマップなどを入手しておく。
メインストリートを引き
返した。プロチェ門近く
の画廊を見たあと、門
外の店でミネラルウォ
ーターとチェリージュー
ス (計10kn) を買う。
そしてまた階段を上って帰った。
部屋で片付けをしたり、日記を書いたりで、1時間ほど経ったろうか。お母さんが大声で私を呼んだ。うふ、ごはんだ、ごはん〜♪
食卓は朝食の時と同じ、キッチン外のテラス。お母さんは次々とご馳走を運んでいた。このご家族は毎日こんなふうに旧市街の夜景と夜風を楽しみながらお食事できるなんて羨ましいなぁ・・・と思いながら、勧められるままに席についた。
ゾラン、お父さん、そして最後にお母さんがワインのボトルをテーブルに置いて着席するが、次男のイゴールだけがいなかった。彼はまだ客引きから帰らないのだそうだ。
「じきに戻るでしょうから先に始めましょ」 とお母さん。
もっともこれは勝手な解釈で、彼女はクロアチア語と身振りだけだ。寡黙でみんなを見守っているという様子のお父さんも英語は話さないらしい。少しして加わったイゴールは単語が少々わかる程度。それでもゾランを通訳に、食事中ずっと会話が弾んだ。そのゾランでさえ 「KEIKOほど英語がしゃべれなくて」 と言う。私の英語力なんてお粗末きわまりないのに、よくそんなメンバーで話に花が咲いたものだと感心する(笑)。やっぱり彼らのホスピタリティーのなせるワザかもね。
例えば、足元にやってきた飼い猫の話。今日、近所の猫とケンカしたそうで痛々しいキズを負っていたのだが、この猫の名前で盛り上がった。ミツコというのにオス猫なのだ (Mickoと綴ることは後にメールをやりとりする中で知った)。
それからいただいているワインの話。市販品ではなく、ボスニア・ヘルツェゴヴィナの農家まで買いにいくのだそうだ。白ワインだけど、かすかにロゼがかった色をしていて、水で割って飲む。
さて肝心のお料理はというと、これがなかなか豪華だった。
・赤ピーマンのオリーブオイル漬け (イタリアの前菜風)
・トマト、オニオン、きゅうりのサラダ
・イカとポテトの煮物 (?)
※醤油を使わないからか、ちょっと塩加減が濃く感じるくらいで
驚くほど日本の 「イカと里芋の煮物」 に似ている。
・白身魚のフライ
※体長40cmはあろうかという魚が一人一尾。種類は不明。
身がぷっくりとしていて脂がのっている。
・パン
・アイスクリーム(バニラ)、チョコレートソースがけ
魚に手を付けられずにいると、みんなが勧めてくれる。小食の私は目の前のイカの煮付けでもうお腹がいっぱい。そう言うと、イゴールが 「じゃあ食べられるだけ取りなよ。あとは僕が食べるから」 と言ってくれたので、少しだけいただくことにした。
その様子を見ていたお母さんが 「体重は何キロなの?」 と聞く。
正直に答えると、「やっぱり食べないからそんなに細いのね〜」 ですって!
うーん、最近太って困っているというのに・・・基準が違いすぎるんじゃないかなあ・・・。
そしてゾランを指さし、「この子なんてね、100キロ以上あるのよ。まったく。ジュースなんて1日にボトル
(2リットル) を2本空けちゃうんだから!」 と私に訴える。(もちろん話題の主による控えめな英訳+彼女の口調からニュアンスを推察)
他にも今日のドライブの話、イゴールはかつて船員だったという話 (韓国までは行ったことがあるそうだ)、お勧めの場所
(城壁やロクルム島) の話・・・等々。
そして私は話の流れから 「実はもう1泊ホテルを予約しているの」 と告白してしまった。
イゴールが 「えー、もう1泊するならウチに泊まりなよぉー!」 と駄々っ子みたいに叫ぶ。
ゾランは 「でも違うシチュエーションを楽しみたいんだよね?」 とお兄さんらしい助け船を出してくれた。
※著者注 後日、イゴールがお兄さんでゾランが弟だったと判明しました(^^ゞ
食後はまたネットをすることになった。お父さん、お母さんにお礼を言って、残ったアイスクリームを手に兄弟の部屋へ。今日はこのSobeを私のサイトで紹介したいので、参考までに他のページを見てもらうことにしたのだ。お母さんがワインも持ってきてくれた。
ゾランはギリシャの写真を次々に見ているうち、ある画像に興味を持った。「これは何?」
アクソス村のカフェで私がおじいさんたちの見せ物になったことを
説明する図だった。途中から入ってきたイゴールも、私がストーリーを英訳するのを聞いてバカウケ。
9時過ぎ、アイスクリームとワインを片付け (と言ってもキッチンに持っていっただけなんだけど(^^ゞ)、部屋に戻った。