キプロス共和国旅行記・航空券の話

日本からキプロスへの直行便はない。成田─アムステルダム（乗継）─ラルナカで、往復の航空券を予約した。ラルナカはキプロス共和国の玄関口だ。

だが、行きのアムステルダム→ラルナカ便はキプロス第２の国際空港、パフォスを経由するとのこと。
予約後にそうと知って名案が浮かんだ。どっちみちパフォスへは行きたいし、そこで降りてしまえば移動時間の節約になる！
あとでチケットを変更してもらえばいいじゃないか。‥‥そう考えてルートを組み、ホテルも予約。

そうしてアッという間に出発15日前を迎え、航空券の手配をお願いした旅行会社から最終確認が入った。そういえばまだ変更をお願いしていなかったっけ。
ひとまず　「パフォスで降りたら問題はありますか？」　と聞いてみた。
「荷物はラルナカまで行ってしまいますよ」
そりゃそうね。やはりちゃんと予約を変更してもらわなければ。

ところがここにきて大問題が発生する。
アムステルダム→ラルナカ便は、KLMとキプロス航空の共同運行。しかし同じ飛行機のくせにKLMにはパフォス行きという設定がないのだそうな！　もちろん私は成田からの全ルートをKLMで予約している。だからこそアムステルダムへの往復と同じ料金で済むのだった。飛行機はそこに着陸するし、キプロス航空の客は降りられるのに、KLMの客は降ろしてもらえない？　手前なのに？　なんだか理不尽な話という気もするが、どうしようもない。

最初の１泊をラルナカに変更するか。・・・でも半日損してしまうなぁ。
ではラルナカからタクシーでパフォスに戻るか。ガイドブックにもタクシー代が載っているほどだから、稀有なことでもないのだろう。・・・だだそれではパフォスのホテルにチェックインするのは夜中の２時頃になりそうだ。

効率的なルートだっただけに、やっぱりパフォスで降りたい私。結局、キプロス航空の　「アムステルダム→パフォス、片道」　を追加予約するという、お金で解決する手段を選んでしまったのだった。