9/4 Mon. 静寂のボヒニ湖 Part 1
車でペンションに戻って、チェックアウトしました。荷物をトランクに積み込むと、もう12時25分。
     それでは、当初は車を借りてすぐ行くつもりだった、ボヒニ (Bohinj) 湖に向かいましょう。
ブレッド以上に素晴らしいという声も多い、この湖を見逃すわけにはいきませぬ!
※ボーヒン湖と表記される場合が多いようですが、ここでは在住の方のご意見やスペルから筆者が妥当と考える 「ボヒニ湖」 を採用させていただきます。

ペンション前の道を西に行けば、ボヒニ湖に至ります。途中でブレッド湖から逸れて、あとはただ道なりに進むだけ。
ブレッド湖から西へ
途中の村
正面にユリアンアルプスの山々
すぐ右手には "トリグラウ国立公園" があります。
ユリアン・アルプスの最高峰にしてスロヴェニア最高峰でもあるトリグラウ山 (2864m) を中心とした広大な国立公園。
その指定区域をかすめるように走る20+数キロは、村の家々、ユリアン・アルプス、横を流れる川・・・、のどかな風景を眺めながらのドライブです。
      とにかく "気っ持ちいい~~♪"
   たぶん、
    車内でそう叫んでいたような気がします (笑)


12時50分ごろ湖入口の町、Ribčev Laz付近に到着しました。ここからは国立公園内。ホテルやレストランが並んでいるものの、ブレッドよりぐっと大人しめです。そのまま湖の奥へと車を進めると、さらにひっそりとしていて、人っ子ひとり見かけません。
パーキングを見つけたので、ひとまず車を停めてみることにしました。
湖入口にほど近い "洗礼者聖ヨハネ教会"
パーキング・チケット発券機
どうやらチケットが要るもよう。
この湖の I ゾーンならどこでも停められ、終日一律 1400 SIT (6ユーロ) と書かれています。お釣りは出ない、とも。
長居をするわけにはいかない
ですから、一日料金を払うのは勿体ない気もしますが、違反が気になって落ち着かないようではココの魅力を堪能できそうにないし、ランチも食べていきたいし、払っておくとしましょうか。
まずは5ユーロ札を入れました。切り良いトラールの持ち合わせがなかったのです。残りはコインで。と思ったら、ユーロ・コインは別保管していて車内に置いたままだわ。
10メートルほど離れた車に引き返し、カギを開け、大きなバッグからポーチを取り出してきました。誰もいないところで一人アタフタしている私 (^^ゞ
そしてようやく1ユーロを入れると・・・あれれ? 今度はコインが戻ってしまう。
他のコインでも受け付けてくれません。時間切れ? そんなバカな!
ユーロのお札って最少額が5ユーロですよね。そして先ほど使ったのが、たった一枚持っていた5ユーロ札だったんですよ。
  がーん! 残るは10ユーロ札ばかり。
ここで投入した札への未練は断ち切って、違反が見つからないことを祈るべきだったのかもしれません。しかし、この時はチケット入手に専心するあまり、深く考えもせずに 10ユーロ札を入れてしまったのです!
ええ、マシンは "しかと" 受け取ってくれちゃいましたよ。ひとしきりガチャガチャと印字の音がして、チケットが発行されます。
   大きなフォントで書かれた日付の下には、小さく  [ Amount: 15 EUR ] の文字。
最初から10ユーロを入れた方が、いや、それより2000トラール払った方が、ずっとマシだったってことか、・・・ハァ。

後悔しながらもチケットを車のダッシュボード上に置き、道路を渡って湖畔に出ました。
これがウワサのボヒニ湖!
右手のアップ
入り江になっていて全容がつかめませんが、ここは横幅(東西)約4100mという湖の、どちらかというと西寄りというところです。奥行きのほうは約1200mと短めですから、湖面いっぱいに対岸の山々が映っていました。トリグラウ山はちょうどその裏側あたりにあるのでしょうか。
見渡す限り、ほとんど自然そのままの姿に見えます。人工物といえばボートや桟橋、木々の間に見え隠れするわずかな小屋くらい。このときは人影さえ皆無でした。

一帯では登山やハイキング、カヤック、釣り・・・様々なことができるようです。
でも、ここでこうして清澄な空気と景色のなかに身を置いているだけで、心も洗われるよう。
しばし恍惚として見入って
いました。

何か敷いて、しばらく座って
いようかとも思ったのですが、
 他の場所からも
       見てみたい・・・
さらに西へ
というわけで車に戻り、さらに西へ行くことにします。
車道があるのは湖の南側だけ。
マップによれば向こう側はハイキング用の小径しかありません。
パーキング、中央が私の車
林の先に湖があるはず
そしてまたパーキングに駐車しました。

こちらは湖まで少し距離があるようです。
うっそうとした林の中に分け入り、その向こうにあるはずの湖に向かって歩きます。

            すると・・・
                (次ページへつづく)
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Slovenia
美しく碧きスロヴェニア(出発、リュブリャーナ、ブレッド湖ほか)
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その地に生きた人々(イドリア、Cerkno)
>> chapter 2

自然の造形、カルストの奇勝(鍾乳洞、洞窟城ほか)
>> chapter 3
Croatia
魅力いっぱいイストラ半島(内陸部、ロヴィニ、ポレチュほか)
>> chapter 4
Italia
イタリアの端っこトリエステ(市街、ミラマーレ城ほか)
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リベンジと再会(ヴェネツィア~帰国)
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