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9/2 Sun. Sobe一家との再会 |
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出国審査を終えゲートまでやって来ると、どうやら搭乗開始が遅れているようだった。到着後は寝るだけだから、この便が遅れたからといって何ら問題はない。ただ必死の思いで辿り着いただけに、肩すかしを食らった感がなきにしもあらず、というだけ。
18:50発/21:05到着予定のOU477便は、結局のところ出発の遅れをそのまま引きずった形で、21:45ごろドブロヴニク空港に着陸した。
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クロアチア航空・機内食
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8時。これは泊まらないと見られないアングルですよん!
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スタンコビッチ家のSobe(貸部屋)テラスより旧市街の眺め
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入国を終えて到着ロビーに出たら、ドアを取り囲む出迎えの人々の輪があった。
"ゲートでヒマを持て余していながら、どうして思いつかなかったんだろ"
ゾランに電話を入れ、迎えを頼まなかったことを悔やんでも後の祭りというものだ。
他の宿にはリコンファーム・メールを送ってある。でもこの便に乗れるかどうか五分五分と覚悟していたので、本日の宿、スタンコビッチ家の英語担当(?)
ゾランには、乗り継ぎに失敗したらパリからキャンセルの電話をしよう、というところで思考が停止したままだった。
"ま、今更しょうがない。タクシーで行こう"
予想どおり到着ロビーの銀行は閉まっていて、さらに予感的中、24時間使えるはずのATM機は故障していた。去年の残、手持ちのクーナじゃタクシー代には到底足りない。でも、ユーロ払いすればいいや。
ふと、ボードを手に到着客を待っているうちの一人に目がとまった。"ゾラン?"
よく見えるところまで戻って、こそっとボードを盗み見る。もちろん私の名前じゃない。そもそも送迎は有料、私はレンタカーで行くかもしれないって思ってるだろうし、頼みもしないのに迎えには来ないはず。
そのままタクシーに乗り込んだ。
※タクシー代35€ (メーターは約270kn、換算は良心的だったが、もちろんゾラン便のほうが安上がり)
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午前6時、夜明け前
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もうすぐ7時というころ、朝日が旧市街の右上角を照らした。日差しは時間とともにじわじわと領地を拡大していき、8時ともなれば眩しいほどに街全体が光り輝く。
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7時15分ごろ、かなり日が当たってきた
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「KEIKO、パスポートを・・・」 話しかけてきたお父さんを、イゴールが制した。
「そんなの後でいいって。ったくオヤジは頭が硬いんだから、ねえ。とにかく部屋へどうぞ、どうぞ」
陽気なノリのイゴール健在w。兄弟で手分けして、同じパリ発便で到着したらしい仏人中年カップルと私をそれぞれの部屋に案内したあと、「何か飲む?」 と誘ってくれた。懐かしい家族のテラスで兄弟と3人、テーブルを囲む。
ゾラン 「さっき空港で会ったよね」
ああ、やっぱり。向こうもこちらをチラチラ見ていたような気がしなくもなかった。
「判ったら一緒に連れてきてあげたんだけど。KEIKOずいぶん印象が変わったから」
うん、けっこう太っちゃったし老けただろう(^^ゞ。なんせ4年ぶりだもの。
「私もゾランかな〜って思ったけど、確信がなくて」
何時に着くのかとPCメールやSMSを送ってくれたらしいが、成田を発った後だったし、今回持参した携帯はSMSが受信できない。
ふたりは私のHPで多くの日本人が来てくれるようになったと、とても喜んでくれた。明確な数はわからないがこの2〜3年で数十組だそうだから、こちらとしては逆に日本人専用宿と化していないことに安心する。やはり様々な国の人が利用するのが、彼らにとっても私たち日本人客にとっても望ましい状態と思う。
お土産として、「指さし会話帳・クロアチア語」 とクロアチア特集の雑誌 「旅」 を渡し、それをネタにも話した。ほかにも最近二人でやり遂げたばかりの改装の話、イゴールが船から北海道を見たらしいこと、ゾランのプライベートな話、などなど。
ジュースを飲み終わって部屋に戻ってからも、その前のテラスに座り直してしみじみと懐かしい眺めを楽しんだ。前回私が泊まった、唯一テラスに面していない部屋は、現在もう使われていない。食事時だけでなく、今回はずーーーっと見ていられるのが嬉しくてたまらなかった。数時間寝て、夜明け前からふたたびテラスへ。まるで子供みたいだ(^^ゞ。
「荷物はこれだけかい?」
スーツケースは階段下に放置したままだ。
「外にもうひとつ」
手招きしながらドアまで戻って下を指さすと、外へ出て行った。
「ああ、イゴール」
お父さんの安堵の声に、うしろから私も首を伸ばす。階段下にイゴールが、その後ろにはお客さんを引き連れたゾランも現れた。
気付いたイゴールが私のスーツケースを運んでくれ、兄弟ふたりとは階段途中で感動の再会を果たす。
家のドアをノックすると、開けてくれたのはお父さんだった。
「こんばんは、KEIKOです♪」 「おお、KEIKO! うーん、いまゾランはいないんだよ、困ったな」
そう言いつつも招じ入れてくれる。ちなみにお父さんはクロアチア語なので、これは雰囲気w。