9/4 Tue. コトルを歩き倒す [2]
聖マリア教会の裏手に、城壁への登り口がある。目印はこのゲート。
それをくぐった少し先に小さなテーブルが一脚ぽつんと置かれていた。足を止めて脇道をのぞきこんでみると・・・、思った通りだ。影に隠れて休憩していたらしい係員は、
「やっと客が来たか」 と言いたげな様子で、おもむろに腰を上げて出てきた。
入場料2ユーロを払い、古い街の景観図をプリントした絵ハガキ付き入場券と、ルートマップを受け取った。
奥に料金徴収デスクあり
↑城壁入場券
振り返るとまたデスクは無人w
人家が片側だけになってきた
最初のうちは両サイド、人家に挟まれた階段を登っていくことになる。しかし家はすぐに途絶え、前途に開け放たれた鉄扉が見えてきた。ここからがいよいよ城壁、なんだろうな。
9:30 鉄扉前
ここからが本番
城壁の小窓
草むした階段は、人ひとり通れるほどの幅しかない。それと並んでつづく石畳のほうはというと、石の大きさが不揃いなうえに平らじゃないから歩きにくい。下ってくる人がいない限りは階段を歩くことにした。
足下に注意しながら、ただひたすら上へ上へと歩を進める。
どっちみち、この辺ではまだ街の景色は楽しめないのだ。高い城壁の窓は、見張り用の最小限のものだし。
鉄扉からほんの2、3分で、要所要所に設けられている稜堡(bastion) のひとつに到着。
Bastion Sv. Roko
Bastion Sv. Rokoより
ここからの眺めだって満更でもない。だけどまだまだ序の口と言える。
見上げると先は長そう↓
つづら折りの道を上がり続けること、さらに5分。
振り返れば、旧市街の輪郭がかなりハッキリわかるようになっていた。壁も見晴らしを阻むほど高いものではなくなってきている。
9:39 だいぶ登ってきた
高くないと言った舌の根も乾かぬうちではあるけど・・・(^^ゞ 、折り返した次の一画には
←壁すらなかった!
崩れちゃったのかなぁ?
9:44 教会まであと少し!
そこからまた5分。そろそろ山の中腹にある救済の聖母教会 (Crkva Gospe od Zdravlja) が見えてくる。
聖母教会、正面
教会内部
1518年建造。教会名の英語表記は様々で、"Church of Our Lady of ..." に続く語は、資料によって
"Remedy" とも "Salvation" とも "Health" とも書かれている。
中に入ることはできないが、扉が透かし模様になっているから内部を覗くだけなら可能だ。正面祭壇の聖母マリア像が明かりに照らされていた。
引っ張りすぎw? 展望は次ページでどうぞ。