２階（First Floor）には階段を囲むように13の部屋がある。 14世紀の作品が展示されている第１室のテンペラ画、 Marche派の『The Flagellation with other scenes/鞭打ちとその他の場面』は イタリアAnconaのエキシビションに貸出中という張り紙があった。
フラッシュ禁止なので暗い室内はなかなか撮影できないが、この写真の第８室（17世紀）は比較的明るかった。右はボローニャ生まれのGuido Reni (1575-1642)作の『Christ the Redemeer/救い主キリスト』。 この２作品の左には1601〜1622年の騎士団長Aloph de Wignacourt（アロ・ド・ウィニャクール）の肖像画があり、マルタ生まれのGiulio Cassarino作とされている。カラヴァッジョが描いた同騎士団長の肖像画はルーブルとピッティ美術館にある。
かつての宮殿の華やかさを彷彿とさせる階段室。
１階（Ground Floor）は第14室から第24室まで。 写真はマルタの著名な彫刻家、Antonio Sciortino（アントニオ・ショルティーノ/1879-1947） の作品。中庭近くに置かれていた。本来は２階の一室がこの作家のコーナーなのだが改装中のため、作品は廊下に点在していた。

オペラ座跡。1566年建造、1873年焼失。その後再建されたが、 第２次世界大戦中の1942年に空襲で破壊された。 戦争のモニュメントとして残してあるのだろう、今も破壊されたままになっている。