バカがなる病気?
今になって桜は、「腱鞘炎はバカがなる病気かもしれない」と思うようになりました。
くれぐれも「馬鹿」ではなくて「バカ」ね(笑)
もちろん、そうじゃなくて腱鞘炎になる人だっていっぱいいると思いますが。
でも少なくとも、桜はバカだったからなったと思います。
・バカみたいに、休憩を入れずに描いてた…。
・バカみたいに、締め切りよりずっと早く上げてた…。
・バカみたいに、描かなくていい所まで描いてた…。
・バカみたいに、描くのが好きだった…。
・バカみたいに、初期の手の痛みをしょうがないで片付けてた…。
・バカみたいに、編集部の期待に応えたかった…。
・バカみたいに、頑張ったらなんとかなると思ってた…。
どんな理由であろうと、人のためであろうと、誰かが褒めてくれようと、腱鞘炎になって痛い思いをし、日常生活まで不便を来たした挙句、家族や仕事関係の人など、いろいろな所で迷惑をかけることも、そういう自分も、とてもバカだったと感じます。
腱鞘炎で苦しまれている方の中には、自分の意志の入る隙間もなく、本当に背に腹は変えられない状況で今に至った方が大勢いらっしゃると思います。
仕事でパソコンを使いすぎた人、介護、育児…きっとすごく頑張った方だと思います。
でも腱鞘炎は、頑張って何とかなる病気ではありません。
ならない人はいくらでも頑張っていただいてかまいません。
でもなる人は、頑張れば頑張るほど悪化します。頑張れば頑張るほど治りが遅く
周りにも迷惑がかかります。
もし、これをお読みの方の中で今、使い痛みの不安材料を抱えてて、それを言えずにいる、あるいはそのうち治ると思って痛みの原因となる作業を続けているのであれば
その結果症状を悪化させる行為はとても「おバカなこと」であると思ってください。
悪化して痛みに耐えるのも…
悪化して痛みに耐えられなくて、正しく治療して治りゃいいけど治らなかったら…。
早めにSOSを出す、人に協力を求める、さっさと他人におしつけて休む(笑)
周囲の理解を得るように努める…、出来ないことはできましぇ〜んとはっきり言う…
どの道を選ぶのも最終的には自己責任です。手に限ったことではないですが
どんなに世の中が進もうが、便利になろうが、
自分の体の代わりを、完全に担ってくれる人も道具も、存在しません。
もっと大事にしてあげればよかったと、すごく思います。 これを読んで「俺は」「私は」バカなんかじゃねーぞ、と声を大にして言えるなら
あなたは間違ってないんです。
でも、ちょっと「あ、バカかも…」って思ったら、即休養されることをオススメします。
そうそう、ゲームやりすぎで痛くなったとか、携帯メールとかもやっぱりおバカさんですからね(笑)
補足:一度だけ、先生からメールをいただいたことがあります。年賀状の返事でした。簡潔で短い文章の最後は、無理しないで仕事しなさいというものでしたがその表現はこうなってました。
“手に無理させないように”
私の手なのに、無理するじゃなくて無理させるなのです。手の専門家から言わせれば。
けだし名言。肝に銘じよう。
|