Posted by 倉西先生 on 2007/05/19 12:14:15:
戦争が起こる原因が、昔も今もさして変わっていないということは、国と国との関係も進歩していないということではないでしょうか? 回答 確かに、昔と今とでは、戦争の理由は大きくは変化をしていないかもしれません。しかしながら、人類が、まったく進歩しなかったわけでもないのです。例えば、国際法や人道主義の波及によって、国家が、外交の手段として安易に軍事力に訴えるケースは相当に減少していますし、第二次世界大戦後は、戦争の性格は、国家間の権益を争う軍事対立という側面から、国際法の違法行為への制裁へと大きく比重を移していることも確かです。もちろん、国境紛争など多くの戦争要因を残していますが、戦争自体は抑制されてきているのです。 むしろ、法による戦争の抑止が進む一方で、テロといった”無法行為”が広がってしまったことに、現代という時代の悲劇があります。つまり、国家間の関係よりも、国の内外を問わず、宗教や民族的な対立が、法によるコントロールを離れたところで激化してしまっているのです。
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