ECSCについて(杏林大学)


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Posted by 倉西先生 on 2007/04/16 15:54:46:

    質問
    1.1952年に成立したECSCの原加盟六カ国は、相互に友好国ですか?
    2.ECSCの設立には、フランス脅威論があったのでしょうか?

    回答
    1.ECSCの原加盟国は、フランス、西ドイツ、イタリア、ベルギー、オランダ、ルクセンブルクの六カ国です。第二次世界大戦中、ナチス・ドイツは、他の五カ国の占領下に置きましたが、戦後は、ともに自由主義国(西側陣営の一員)としての道を歩むことになりました。ECSCの発足当時にあっては、六カ国は、相互に安全保障上の深刻な懸念が低減した状態にあり、1954年に至ると、西ドイツもまたNATO(北大西洋条約機構)に参加することになるのです。
    2.ECSCに際しての脅威論は、主として西ドイツが対象でした。ECSCは、ドイツの軍事的脅威の復活を恐れたフランスによって主導され、設立された機構という性格を持っています。


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