Posted by 倉西先生 on 2007/05/22 18:04:25:
関税同盟を結成しますと、加盟国は、相互に関税率を下げねばならず、関税収入が減ってしまうように思われますが、これは、加盟国の不利益とはならないのですか? 回答 確かに、関税収入に限ってみてみますと、加盟国政府の収入は減ります。しかしながら、自由貿易の推進によって、加盟国間の取引が増加し、経済自体が活性化しますと、それは、豊かになった企業からの法人税や個人からの所得税、あるいは付加価値税(VAT)の増加として、加盟国の財政を潤すかもしれません。また、たとえ関税収入や歳入が増加しなくても、経済が活気づけば、国民の雇用状態も良好に保つことができます。ですから、関税同盟の結成は、必ずしも、加盟国の経済的マイナスとはならないのです。 なお、関税同盟の結成に伴って、EEC加盟国は、付加価値税(VAT)を導入しました。これは、ある意味におきまして、関税の内国税化とも言えましょう。
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