Posted by 倉西先生 on 2007/05/26 10:17:31:
平等よりも自由を尊重する”自由民主主義”と、自由よりも平等を尊重する”社会民主主義”とでは、個人よって判断は異なるとは思いますが、どちらが、国民のためになるのでしょうか? 回答 ”自由民主主義”も”社会民主主義”も、双方とも、自分たちの考え方こそが、国民のためになる!と、信念をもって信じている思います。しかしながら、政治とは結果責任ですので、両者の政策の結果によって判断すべきといえましょう。 もっとも、近年となって結果という事実によって分かってきていることは、単なる”ばらまき政策”では、何も改善されないということです。また、公営事業は腐敗しやすく、また、効率性や採算性においても劣ってしまい、官主導型の経済には限界があるということです。 それでは、経済的な結果の”平等”を志向するこれらの政策は、何を見落としたのでしょうか?それは、おそらく、”人間性”ということでありましょう。全てとは申しませんが、人間とは、惰性で、身勝手で、欲が深く、悪に流されやすい(>_<)!、という性質をもっているのです。ですから、”何しなくても与えられる”状況に漬かってしまいますと、人間は、発展のためのインセンティヴをもったり、目的のために努力をしたりすることを怠ってしまうのです。 平等を重視しました”ばらまき政策”には、こうした側面がありますので、先生は、平等よりも”自由”のほうをより評価したいと思うのです。もちろん、自由とは、相互性を尊重した規律ある自由であって、奔放や自己中心を意味するものではありません。また、中立的で偏りのない評価システムや客観的な評価基準が存在していない場合には、自由は恣意的な力となって、人々の能力や可能性を押し殺されていまうかもしれません。あるいは、機会の平等が保証されていませんと、個人の自由は、十分に生かされなくなってしまいます。人類が、自由というものを、賢明かつフェアに用いることができるようになって、はじめて、自由という価値は、人類の発展と幸福への道を開くことになるのでしょう。
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