Posted by 倉西先生 on 2007/04/17 15:54:46:
アジアの物産がコンスタンティノープルを経由してヨーロッパにもたらされるに際し、関税はかけられたのですか? 回答 この質問は、関税の歴史と関係しています。関税とは、近世以降になって、君主が自らの収入源として、自国の港に入港する船に対し、積載量に比例して税を課したことから始まりました。その有名な例は、イギリスのトン税です。こうした課税型式は、やがて、政府が行使する排他的権限として確立するようになります。国家による通商政策もこの時に誕生するのです。 それ以前の古代や中世にあっては、商業活動は、国家よりも、独立的な存在であった都市が大きくかかわっていました。このため、都市の自治組織や都市領主によって、商品の売買には市場取引税などが課されていました。つまり、商人たちは、都市に取引の安全を保障してもらう代わりに、一定額の税金を納めていたのです。 いずれにしましても、アジアの物産は、ヨーロッパにあって、何らかの形で税がかけられていた、とは言えましょう。
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