Posted by 倉西先生 on 2007/04/17 16:22:14:
1.自給自足体制においても、貿易は存在するのでしょうか? 2.ヨーロッパ経済は、国際分業型と言えますか? 回答 1.国民が必要とする食糧や日用品をすべて自国の資源と生産で賄える経済を自給自足体制と呼ぶならば、貿易は、日用品ではなく、奢侈品(高級品や贅沢品…)の輸入という形で行われるかもしれません。実際に、古今東西を問わず、多くの地域で、舶来品を高級品として取り引きする事例は見られます。この意味において、自給自足体制においても、貿易は存在すると言えましょう。 2.ヨーロッパでは、各国の特産品が幅広く取引され、それらの物品が、現地の人々の生活に根付いていた、という意味において、ヨーロッパ経済は、古くから国際分業型であったと言えます。ただし、産業革命以降は、工業製品分野での新たな競争が起きてきましたし、また、諸国間で政治的な対立が高まりますと、何れの国も輸入品の代替や国産化を目指す、という傾向はありました。ここにも、協調と競争が繰り広げられるという、ヨーロッパの姿を垣間見ることができるのです。
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