EU法の日本企業への適用(聖学院大学)


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Posted by 倉西先生 on 2007/06/08 20:26:23:

    質問
     EU法なのに、日本などの外国企業が制裁を科されるのは、どうしてですか?

    回答
     まず、日本企業といった外国籍の企業であっても、欧州市場で事業を行っている場合には、EU法の直接適用の対象となります。ですから、かりに、日本国の企業がEUの競争法に触れるような行為を行った場合には、行政処分を受けたり、制裁金を科されたりするのです。
     また、例え欧州市場に参入していなくても、参入してないという事実が国際カルテルと判断されて、外国企業が、EU法の適用対象となる場合もあります。最近でも、日本企業の数社が、この理由で多額の課徴金の支払いが命じられました。これは、EU法の域外適用の例となります。特に、市場がグローバル化した今日では、EU法のみならず、国内法(EUの場合には域内法!)の域外適用の例は少なくありません。


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