ヨーロッパの電力事業(聖学院大学)


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Posted by 倉西先生 on 2012/01/27 12:03:07:

    質問
     ヨーロッパの電力はどのようなシステムになっているのですか。発送電分離というものが、今日本でも話題になっています。

    回答
     市場統合の文脈から、ヨーロッパでは、各国の電力市場の自由化政策=自国電力市場の開放や発送電の分離などが推進されてきました。1996年12月の閣僚理事会において電力に関する域内市場共通ルールに関する指令が可決されています。この指令によって、現在では、EU加盟国では、発送電の分離と各事業者の民営化が進められていますが、フランスのEDFのように、株式の70%を政府が保有している企業もあれば(送電事業はEDFの子会社)、スウェーデンのバッテンフォール社に至っては公営事業者です。また、各国の大手電力会社が、他国の電力会社を傘下に収める事例もみられ、エネルギー企業の多国籍化も進んでいます。


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