社会主義と資本主義の国家（鶴見大学）

質問
　社会主義の国は、長く持ちませんでしたが、資本主義の国家も限界が見えて来ています。この二つの主義は、最初から無理があるものだったのでしょうか。

回答
　経済の観点からしますと、社会主義と資本主義よりも、統制経済と市場経済と表現した方が適切であるかもしれません。統制経済を採用した社会主義国家は、経済発展のメカニズムを内蔵していないという点において失敗に終わりました。一方、市場経済は、経済システムとして必ずしも失敗しているわけではありませんが、投機を抑制できず、バブルを起こしてしまう、上手に利益を分けませんと、貧富の格差が開いてしまう・・・といった、幾つかの問題点があります。こうした欠点は、今後、改良を加えることで是正できる可能性はあります。もっとも、政治システムとしての民主主義は、一部の諸国を除いて、殆どの国で採用されつつあります（2011年には、”アラブの春”の起きる…）。

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