尖閣諸島分割案（鶴見大学）

質問
　領有権の主張するのは、当然のことだが、分割するという考えは出てこないのだろうか。

回答
　領土問題を棚上げして、共同開発を行うべきとする意見は、ないわけではありません。しかしながら、この方法が認められるとしますと、他国の領有権にクレームを付け、資源の半分を取り上げるという手法がまかり通ることになります。つまり、法的根拠のない領有権主張に対して、迂闊に分割を認めますと、領土の割譲を認めることと同義となり、国境線を含めた国際社会の法秩序が崩れてしまうのです。このように考えますと、分割案は、極めて危険に満ちていると言わざるを得ないのです。

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