委員会vs.日本企業のゆくへ(聖学院大学)


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Posted by 倉西先生 on 2007/07/03 17:16:59:

    質問
     委員会から制裁の決定を受け取った日本のメーカーは、どうなったのでしょうか?

    回答
     日本のメーカーは、委員会の措置を不服として裁判所に訴えることになりましたが、第一審で減額が認められたものの、敗訴しています。以下、詳細は、日本国の公正取引委員会のサイトから転載します。

    ≪2007年1月25日 欧州司法裁判所,欧州委員会 公表
    原文:欧州司法裁判所 , 欧州委員会

    【概要】

     欧州司法裁判所は,シームレス鋼管に関するカルテルについての欧州第一審裁判所の判決を不服として,日欧鉄鋼会社4社(住友金属工業株式会社,新日本製鐵株式会社,Dalmine SpA及びSalzgitter Mannesmann GmbH(以前のMannesmannrohren?Werke AG))が上訴した件について,欧州第一審裁判所の判断を支持し,上記4社の主張を退けた。
     上記の4社を含む鉄鋼会社8社は,シームレス鋼管の市場における行動を調整するために,「欧州-日本クラブ」と称するカルテルを結成し,それぞれの製造業者の母国市場へのシームレス鋼管の販売を制限する合意を行い,欧州委員会は,1999年12月にEC条約第81条に基づき制裁金を賦課する決定を行った。
     これに対して,8社は欧州第一審裁判所に提訴したところ,欧州第一審裁判所は2004年に,欧州委員会の決定を基本的に支持するが,制裁金の額を一部減額すべきと判断し(Dalmine SpAは減額なし。Salzgitter Mannesmann GmbHは1350万ユーロから1260万ユーロ,住友金属工業株式会社及び新日本製鐵株式会社は1350万ユーロから1093.5万ユーロへの減額。),上記の4社がなお不服として欧州司法裁判所に上訴していた。≫


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