一党独裁について(鶴見大学)


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Posted by 倉西先生 on 2007/07/07 17:44:24:

    質問
    1.一党独裁に悪いイメージがつきまとうのは、悪政を裁く裁判所のような機関が無力化してしまうからなのでしょうか?
    2.カンボジアのポルポト政権は、一党独裁だったのでしょうか?また、一党独裁でなかったのならば、止めるべき政党はなかったのでしょうか?

    回答
    1.一党独裁とは、自らを唯一絶対の政党とみなしますので、他の政党の存在を許しません(非合法化)。このため、国民には、他の選択肢というものがないのです。つまり、国民が、政党を選ぶ機会がないということは、すなわち、民主主義の価値が存在しないに等しいことになるのです。また、裁判所も、権力分立制が採られていませんので、中立・公平な独立機関ではなく、政治に従属してしまいます。これでは、国民は、どの機関にも救いを求めようもなくなるのです。
    2.はい、共産党による一党独裁でした。この場合にも、他の政党は非合法化されますので、ポルポト政権が行った国民虐殺を止めることのできる集団はありませんでした(止めようとした人々は、虐殺されてしまった・・・)。


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