ドイツの労使共同決定方式（聖学院大学）

質問
　ドイツは、何故、被雇用者の経営参加を認める法律を制定していたのですか？

回答
　おそらく、要因は一つではなく複数あるのでしょう。まず、会社組織に対する哲学を見てみますと、ドイツは、アングロサクソン流の株主中心主義ではなく、経営者や被雇用者を含めたより調和型の組織として会社を捉えています。このため、被雇用者の経営参加に対しては抵抗が少ないのです。また、ドイツが、西ドイツ時代において長期にわたり社会・共産主義国と国境を接してきたことも要因として挙げらるかもしれません。国内における社会・共産主義勢力の拡大を抑えるために、労働組合との間に協調体制を築くことを必要とした、とも言えましょう。

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