イギリスについて(杏林大学)


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Posted by 倉西先生 on 2007/04/23 17:00:41:

    質問
    1.イギリスとは、イングランド、スコットランド、アイルランドの3国のことですか?
    2.英連邦は、具体的にどのような活動をしていたのですか?
    3.イギリスのEC加盟によって、英連邦は変化しましたか?

    回答
    1.イギリスの正式名称は、「大ブリテン及び北アイルランド連合王国」です。大ブリテンとは、イングランド、ウェールズ、スコットランドの三国から構成されていますので、北アイルランドを加えた四カ国連合ということになります。ウェールズは、1536年に統合され、スコットランドは、1707年に正式に合併されました。アイルランドは、1801年に全島が併合されましたが、1922年にアイルランドが独立するに際し、北アイルランドのみが連合王国に残りました。
    2.かつて、イギリスは、世界各地に多くの植民地を有し、大英帝国を建設してきました。しかしながら、19世紀後半以降、植民地を自治領に昇格させる一方で、1926年にバルフォア報告が提出され、大英帝国は、本国と自治領の対等な立場に基づく”共同体(コモンウェルス:英連邦)”に転換されました。戦後には、多くの自治領や植民地が独立を果たすことになりますが、独立に際し、英連邦から離脱する国もあれば残留する国もありました。英連邦に所属する国家の間には、外交や通商などに関する特別の関係があり、また、英国国王が、英連邦の元首として、”独立した諸国家の自由な結合の象徴”となっています。
    3.イギリスのEC加盟に際しては、EC側は、イギリスが英連邦諸国を引き連れて加盟することを危惧していました。しかしながら、イギリスの加盟は単独ろなり、英連邦の枠組みもまた、そのまま維持されることになりました。


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