クレタ島の事例(鶴見大学)


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Posted by 倉西先生 on 2008/04/18 21:51:18:

    質問
     周囲を海に囲まれて、かつ、猛獣もいなかったクレタ島では、のどかで平和な生活を営んでいたらしいが、この場合には、集団の意味はあったのであろうか?

    回答
     外から攻撃を受ける可能性がない場合には、その人々は、防衛や安全保障のための戦略を考える必要はなかったと思います。しかしながら、集団内部の安定を保ち、かつ、生活水準を上げるための内部調整や治安にかかわる秩序維持の役割は、やはり必要としたことでしょう。クレタ島は、地中海交易の交易地として栄え、強大な王権の下で官僚機構が成立していたと言います(多額の関税収入があったのでは?)。もっとも、無防備ゆえに滅亡したことは(火山爆発説もある!)、集団が生き残るためには、集団の戦略決定が必要であることの証しではあるのですが・・・。


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