自由からの逃走(鶴見大学)


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Posted by 倉西先生 on 2008/06/06 21:04:43:

    質問
     何故、自由主義をとらない国があるのでしょうか?

    回答
     確かに、最も民主的な憲法をもったワイマール体制からナチス政権が成立した要因について、エーリッヒ・フロムは、『自由からの逃走』という書物で、自由な人々が、自ら決定を下すという重みに耐えかねて、全体主義政権を選択したという分析を行いました。フロムがこの本を著した時代には、共産圏の諸国の情報は西側諸国に多く伝えられておらず、何よりも、1989年の東欧革命以前のことでした。今日では、全体主義の恐怖を多くの諸国が知ってしまいましたので、選択が許されるならば、自由主義を選択するものと思われます。ただし、講義でもお話しましたように、国民の民度や洗脳度が、体制の選択に影響を与える可能性はあります。


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